「指揮官が気に入っている」冨安健洋に強豪アタランタが興味! 智将ガスペリーニが“ご執心”と現地報道

2021年05月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

バロウ買い取りのオペレーションに…

今夏のステップアップ移籍が注目されている冨安。(C)Getty Images

 ネームバリューからは、ステップアップとならないかもしれない。ただ、近年の強さは本物だ。「イタリアでもっとも欧州的」とも評されるチームは、魅力的な移籍先候補となり得るだろうか。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』は5月26日、ボローニャの冨安健洋にアタランタが関心を寄せていると報じた。ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が日本代表DFに魅力を感じているという。

 冨安は昨年12月のアタランタとの対戦時、今季初となるゴールを挙げている。右SBに戻ってのパフォーマンスが高く評価されたのは記憶に新しい。今季は開幕から本職のCBを務めていた冨安だが、以降は本格的に右SBへと戻っていった。

『Corriere dello Sport』紙は、「フィジカルに優れ、走力があり、足下の技術も優れて組み立てができる。しかもCBとSBが可能」と冨安を称賛。ゴールのみならず、日本代表DFのプレーを智将ガスペリーニが気に入っていると伝えた。
 
 ミラノに近いベルガモを拠点とするアタランタは、5年前のガスペリーニ就任から大きな飛躍を遂げている。2019-20シーズンからチャンピオンズ・リーグ(CL)にも出場し、ファイナリストとなったパリ・サンジェルマンを準々決勝で敗退寸前に追い込んだ。ラウンド・オブ16でレアル・マドリーに敗れたが、今シーズンもグループステージを突破している。

 ガスペリーニ体制での5年で、セリエAではトップ4入りが4回。3年連続のCL出場権獲得で、来シーズンはいよいよ優勝候補の一角に挙げられそうな勢いだ。優勝したインテルを上回るリーグ最多得点(90)が示すように、攻撃力は破壊的。イタリアで異色の存在だ。

 ボローニャには、アタランタからレンタルしているムサ・バロウが在籍する。『Corriere dello Sport』紙は、ボローニャが買い取るには6月中に約1500万ユーロ(約18億8000万円)をアタランタに支払う必要があると指摘。冨安獲得に動く際、取引に含まれるかもしれないと伝えた。

 イタリアで2年を過ごし、この夏の去就が注目される冨安。さらなる躍進が期待される22歳は、アタランタ関心の報をどのように受け止めるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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