「型にはめられている感覚がずっとあった」日本代表DF冨安健洋が明かしたイタリアでの苦悩の日々

2021年05月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「傍から見れば、良いシーズンだと思われるかもしれないですが…」

日本代表のDF冨安がボローニャでの苦悩を明かした。写真:田中研治

 東京オリンピック世代の日本代表DF冨安健洋が5月26日にオンライン取材に応じ、イタリアでの2年間の苦悩について明かした。

 28日のミャンマー戦に臨むA代表、並びに東京五輪へ向けた強化マッチ2試合に挑むU-24日本代表のメンバーに選出された冨安。自身が所属するセリエAのボローニャではレギュラーの座を掴み、今シーズンもリーグ31試合に出場したが、本人は「良いシーズンではなかった」と苦しい胸の内を明かした。

「傍から見れば、良いシーズンだと思われるかもしれないですが、去年からずっと悩みながらプレーしていました。僕の考えていることとは違う戦術で、型にはめられている感覚がずっとあった。監督から求められているやり方と、僕が思うやりやすいプレーでのギャップには苦しみながらやっていましたね」
 
 チームの戦術と自身の考えとの"ギャップ"に常に苦しんでいたという。なかでも正確に選手の立ち位置を決められ、自由にプレーできないことについてはクラブスタッフにも相談したことがあったというが、それでも、「やっぱり最後まで、自分の頭の中がすっきりした状態にはならなかった」のだという。

 そのなかで、「基本的に僕らはマンツーマンで守備をするので、自陣で人について行き過ぎてスペースが生まれてしまうこともあった。僕の周りの選手には『自陣だったらそんなに行きすぎなくていい』と話をして、自分の周りだけでもやりやすい状況にしていくことは努力しました」と改善策を模索。日々厳しい環境に揉まれている22歳は、イタリアで培った経験を手に、今回の代表活動で「成長した姿を見せたい」と意気込んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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