「成功に満ちた年月」ノイアーがバイエルンでの丸10年を総括!退団の“生涯の友人”3名には「感謝しかない」

2021年05月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

年下の指揮官就任には…

ノイアーがクラブのロングインタビューで、胸の内を明かした。(C)Getty Images

 バイエルン・ミュンヘンのマヌエル・ノイアーが、現地時間5月25日(第1部は24日)付けのクラブHPの特集記事に登場。ロングインタビューに応じ、胸の内を明かしている。

 現在35歳のノイアーは、2011-12シーズンにシャルケからバイエルンに加入。以降、絶対的守護神として確固たる地位を築き、節目の10年目となった今季もリーグ戦34試合中33試合でゴールを守り、ブンデスリーガ9連覇に大きく貢献した。大記録達成の立役者はこの偉業についてはこう、胸を張る。

「信じられないことだね。2011年に移籍する前、バイエルンで多くのタイトルを獲得するだろうとは思っていた。でもそれがこれほど成功に満ちた年月になると言われても、当時は信じられなかっただろう。僕たちは自分たちが史上最高の記録を樹立したと分かっている」

 変遷のなかでは当然、チームを去るものもいる。今オフにはダビド・アラバ、ジェローム・ボアテング、ハビ・マルティネスが退団することが決定しており、2012-13シーズンの3冠達成(ブンデスリーガ、チャンピオンズ・リーグ、DFBポカール)メンバーのうち、残っているのはトーマス・ミュラーとノイアーだけに。これには「かなり寂しい」と、率直な想いを伝えている。

「これまでのキャリアで彼らなしに経験したタイトルは、シャルケで2011年に優勝したポカールの1つだけだ。その上、ジェロームとは2009年にも一緒にU-21欧州選手権で優勝した。彼らには感謝しかないよ。彼らはここで過ごした数年で、生涯の友人を得たことを知っている」
 
 新たなサイクルのひとつとして、来季は今季までライプツィヒで指揮を執った33歳のユリアン・ナーゲルスマンが新指揮官に就任。自分より年下から指示を仰ぐことにもなるが、問題は一切ない。

「基本的には、数年前には確かに誰も予想していなかったことだろうね。でもそれが普通になっていくだろう。ホッフェンハイムとライプツィヒで彼はすでに多くの経験を積んでいる。彼とは活発な意見交換を期待している。サッカーに関する専門知識に彼が富んでいることは周知の事実だ。この年齢になっても、連係や新しい挑戦と課題を楽しみにしている」
 
 また、ドイツ代表守護神は、6月15日のフランスとのビッグマッチを皮切りに始まるEURO2020にも言及。「期待はとても大きく、開催を待ち望んでいる」と、高揚感に満ち溢れる同大会で、全力を尽くすことを誓っている。

「僕らは明らかな優勝候補ではない。でも代表で僕が初めて大きな大会に出場した2010年(南アフリカ・ワールドカップ)も同じような状況だった。当時は誰1人ドイツを計算に入れていなかった。だけどイングランドとアルゼンチンを破り、準決勝に至ってスペインに僅差で敗れた。今年も人々を驚かせ、チームと何かを成し遂げることができると僕は思っている。僕らは非常に野心に溢れ、やる気に満ち、最大限の成果を出したいと願っている」

 今年2月のヘルタ・ベルリン戦では、ブンデス史上初のクリーンシート200試合を達成するなど、30代半ばとなった今もなお、他の追随を許さない別格の守護神。高みへ上り続ける背番号1は、今後さらに、どんな素晴らしい景色を見せてくれるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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