今季限りで10年在籍したマンチェスター・シティを退団するセルヒオ・アグエロが、惜別の２発を叩き込んだ。

　現地時間５月23日に開催されたプレミアリーグ最終節で、すでにリーグ制覇を決めているシティは、ホームでエバートンと対戦。３-０で迎えた65分からピッチに入ったアグエロが、まず魅せたのは出場から６分後だった。

　フェルナンジーニョがハイプレスで奪ったボールをペナルティエリア手前で受けると、対応した相手DFを翻弄し、最後は右アウトサイドで冷静にフィニッシュ。鮮やかにネットを揺らした。これで勢いに乗った背番号10は、その５分後にもフェルナンジーニョが右サイドから上げたクロスにヘッドで合わせ、追加点をゲット。

　あっという間に試合を決定づける２ゴールを奪い、リーグ戦の有終の美を飾る５-０での大勝に貢献してみせた。

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　試合後、インタビューに応じたジョゼップ・グアルディオラ監督は、出色のパフォーマンスを披露したアグエロに最大限の賛辞を寄せている。英メディア『talk SPORT』が伝えた。
 

「我々は彼のことをとても愛している。彼は特別で、代わりはいない。30分で自分のクオリティを示した。完璧な終わり方で、まるでおとぎ話のようだ。彼は信じられないような２ゴールを決めて、良いムードで試合を終えることができた」

　プレミア王者は29日には悲願の初制覇をかけ、チェルシーとのチャンピオンズ・リーグ（CL）決勝を控える。「アグエロの出番はあるか？」との問いには、グアルディオラ監督はこう答えている。

「もちろんだ。我々は5人の交代要員を用意している。彼には特別な感覚があり、特別な何かを持っている。CL制覇のために助けが必要になった際には、無論、彼は準備ができているだろう」

　また、インタビューでは、元バルセロナ指揮官が、アルゼンチン代表FWの去就についてフライング気味に、"暴露する"一幕も。

「多分秘密を明かしてしまうことになるが、彼は私の心のクラブであるバルセロナとの契約に近付いている。史上最高の選手であるリオネル・メッシと一緒にプレーすることになるだろう。私は、彼が楽しむことができると確信している。そして、彼がピッチに立つことで、バルセロナはますます強くなるだろう」

　アグエロは今回の２ゴールにより、シティで公式戦通算260ゴール、プレミアリーグ通算では184ゴールに到達。ウェイン・ルーニー（当時マンチェスター・ユナイテッド）の持つ、単一クラブでの同リーグ最多得点数をひとつ上回り、歴代ナンバーワンとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部