「シュートに興味があれば10点くらい…」京都・曺貴裁監督、首位浮上弾の19歳司令塔へ愛のある叱咤激励も

2021年05月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

新潟を敵地で破るも、「自分の采配のチグハグさで」と反省も

今季から京都で指揮を執る曺監督。チームは10戦負けなしで首位に浮上した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J2リーグ15節]新潟0-1京都/5月23日(日)/デンカS

 京都がひとつの引き分けを挟む10戦負けなしの快進撃でついに首位に立った。

 J2リーグの15節・アルビレックス新潟対京都サンガS.C.は1-0でアウェーの京都が接戦を制した。前節まで首位の新潟と3位京都の対戦は、新潟がポゼッションで優位に立つものの京都もアグレッシブなハイプレスで対抗。スコアが動いたのは58分、敵陣でのボール奪取からボールをつないだ京都が、ユース昇格2年目の19歳・川崎颯太の強烈なミドルシュートで先制する。その後は新潟の猛攻に耐える時間が続いたものの、最後までリードを守った京都に軍配が上がった。

 この結果、京都は勝点を35に伸ばし、同33の新潟と前日に黒星を喫していた同33のFC琉球を上回り、首位に浮上している。

 京都の曺貴裁監督は試合後のフラッシュインタビューに応え、「新潟さんの良さを消せた部分もあるし、自分の采配のチグハグさで新潟さんに勢いをもたらした部分もあるので、今日勝てたことは選手にお疲れさまといってあげたいが、手応えとしては半分半分かな」と90分を振り返った。

 後半頭から二枚替えを行なうなど積極的な交代策に打って出た曺監督。見事に58分の川崎の先制点に繋げた格好だが、後半の新潟の反撃にやや受け身にならざるを得なかった展開には自己反省も見せた。
 
 また、決勝点を挙げた若手の川崎については「シュートにボールを奪うことと同様の興味があれば10点くらいとっていると思うんですが、まだまだそういうところの意識が低い。やっとその意識が上がってきた中で1点取れた。今日は彼のご家族とか彼を育てたコーチの人たちとか、皆に喜んでもらえると思いますし、まだまだこれに満足せず、次に向かってほしい」と、愛のある叱咤激励の言葉を残した。

 これで京都は約2年ぶりにJ2首位の座を奪取。しかし、指揮官は「まだ我々は何も成し遂げていないですし、我々にとっての一番ハッピーなことはまだまだ成長できること」と油断せず、さらなる進化へ気を引き締めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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