久保建英がマドリーに復帰する可能性は何%? “リアルな現状”を番記者に直撃!「タケへの評価が高いラウールが監督になれば…」【現地発】

2021年05月19日 セルヒオ・サントス

ジダンの進退が不透明な状況に陥っている

直近のレバンテ戦で今季初ゴールを奪い、インパクトを残した久保だが…。(C) Getty Images

 タケ・クボ(久保建英)の去就が宙に浮いている。ヘタフェとのレンタル契約が満了次第、保有元のレアル・マドリーに戻る。しかし来シーズン、どこでプレーするかのプランについてはクラブからまだ何も説明を受けていない。

 ポイントはいくつかある。まず1つ目がヴィニシウス・ジュニオールのスペイン国籍の取得だ。手続きは順調に進んでおり、来シーズンの開幕を迎える前には完了できる見込みだ。つまりEU圏外選手枠が1つ空くことになり、タケにとってはもちろん追い風だ。

 問題は、今シーズンのビジャレアルとヘタフェでのパフォーマンスをどう見るかだろう。もっともタケの関係者は楽観的な姿勢を崩してはいない。彼らが引き合いに出すのがレンタル先のデポルティボで低調なシーズンを過ごしながら、復帰したフェデリコ・バルベルデのケースだ。タケについてもその再現を目指している。

 ブラヒム・ディアスの処遇もポイントの1つだ。今シーズン、レンタル先のミランで期待を上回る活躍を見せており、マドリーも復帰を望んでいる。タケにとってはポジションも重なる直接のライバルで、現時点ではブラヒムが一歩リードしている。もっともブラヒムは主力待遇で迎え入れられることを復帰の条件にしており、再レンタルの可能性も否定できない。

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 そこで大きなカギを握るのが、監督の意向だ。ただその肝心のジネディーヌ・ジダンの進退が不透明な状況に陥っている。ロッカールーム内では、最近のミーティングでの話ぶりから、今シーズン限りで退任すると考えている者が大多数を占めているほどだ。当然その場合は、クラブは慰留に動くことになるが、いったん言い出したら後に引かないジダンの性格を考えれば、翻意するのは困難だろう。

 ジダンが退任すると仮定したとして、次期監督の最有力候補に浮上しているのがカスティージャ(Bチーム)を率いるラウール・ゴンサレスだ。一方、外部招聘では確率が高い順番でマッシミリアーノ・アッレーグリとヨアヒム・レーブの2人の名前が挙がっている。

 指導スタイルも志向するサッカーもそれこそ三者三様だが、タケにとってはラウールが内部昇格するのがベストのシナリオだろう。もともとタケへの評価が高く、復帰を後押しすることも考えられる。ちなみにジダンもタケの能力を買っている1人で、過去に何度かその将来に期待を寄せる発言をしている。

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