「リスタートのポイント違っていた」仙台・手倉森監督、決勝点献上シーンに疑問も不服唱えず「それも福岡の勢い」

2021年05月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

いったんはオフサイド判定もVARチェックの末にゴールが認められ、決勝点に

手倉森監督は、ゴールシーンは福岡の勢いを証明する出来事と捉えた。写真:田中研治

 ホームで勝利を逃した指揮官は努めて冷静に相手の勢いを讃えた。

 J1リーグ14節のベガルタ仙台対アビスパ福岡は5月15日、ユアテックスタジアム仙台で行なわれ、福岡が終了間際の渡大生の移籍後初ゴールで1対0と勝利を収めた。福岡は5連勝で勝点を25に伸ばした。一方の仙台は同7でいまだ降格圏を抜け出せていない。

 試合後、仙台の手倉森誠監督は、「4連勝で入ってきた福岡の勢いがそのままゲームに出た。それでも我々がしっかり対抗してみせた中での1失点だった」と、好調の福岡に対して粘り強さを見せた戦いぶりを振り返った。

 しかし、決勝点の場面はいったんはオフサイド判定とされたものの、VARチェックが入り、得点が認められる展開に。これには、「リスタートからボールが止まっていない状況から始められて、ゴールのシーンはVARで、というところで、審判も画面を見ずにゴールが決まって。でもそのリスタートのポイントも違っていたというところを考えれば、それでもそういう風に福岡に転がるというところが今の福岡の勢い、持ってるチームの出来事だろうなと。自分たちはまだ、下で苦しんでる状況のなかで、何かやっぱり勝ち運に恵まれていないなという感覚でいる」と判定に疑問を抱きつつも不服は唱えず、それもまた福岡の勢いと捉えた。

 また、手倉森監督は過密スケジュールのなかで奮闘した選手たちに手応えも得たようだ。
「中2日でこのゲームを迎えた我々と1週間空いた福岡、それでもホームで連勝を果たすべく力を尽くしてくれたベガルタの選手たちを讃えたい」

 ホームで2勝目とはならなかったが、指揮官は「連戦のタフな状況のなかでもホームで勝ってみせなければいけないし、常にホームで勝てれば上昇につながるので、それを育むホームでの連戦になる」と、今後も続く本拠地での連戦(5月19日:ルヴァン杯・広島戦、同22日:リーグ15節・大分戦)に目を向けていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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