J１リーグは５月15日、各地で14節の８試合を開催。ユアテックスタジアム仙台では、ベガルタ仙台対アビスパ福岡の一戦が行なわれ、福岡が１対０で勝利を収めた。

　今季ホームでの２勝目を目指した仙台と、４連勝と好調の福岡の激突は互いに中盤での激しい攻防を見せるも、ともに決め手を欠く展開。前半は仙台の平岡康裕がポスト直撃のヘディングシュートを放つ場面などもあったが、０-０で折り返す。

　後半に入っても、互いにチャンスを活かせずスコアレスのまま推移。ともに無得点で後半アディショナルタイムに突入すると、福岡は志知孝明のクロスから渡大生が押し込み、ネットを揺らすが、オフサイドの判定。しかし、ここでVARチェックが入ると、判定が覆り、ゴールが認められた。
 

　結局、この１点を守り切った福岡が１対０で逃げ切った。福岡は５連勝を飾り、勝点を25に伸ばし、暫定５位に浮上した。16時から試合があるヴィッセル神戸が引き分け以下に終われば、今節の５位が確定する。一方の仙台はホーム２勝目ならず、勝点７にとどまっている。

　移籍後初ゴールが決勝点となった渡は、「途中から入って勢いをつけたいと思っていた。ボールがこぼれてきたので反応できた。自分らしいゴールだと思う。僕らはチャレンジャー。日頃から手を抜かずにやっているのでそれがピッチに出た。（５連勝は）意識していないと言ったら嘘になるが、僕らは下のチームなので、１試合１試合全力でやってきた結果だと思う」と謙虚に語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部