【町田】鄭大世は「どんどんチームは良くなっている」と実感。新バックスタンドのこけら落としで、新潟撃破へ高まる期待感

2021年05月14日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「どんどんチームが進化していると思います」

町田の鄭大世が新潟戦に向けて意気込みを語った。©FCMZ

 FC町田ゼルビアのホームスタジアム、町田GIONスタジアムが生まれ変わった。19年途中から開始されたバックスタンド観客席増設工事が完了し、J1基準の"J1基準のスタジアム"としてリニューアルオープンするのだ。

 新バックスタンドの利用開始は5月16日(日)で、対戦相手はいまだ無敗の新潟だ。敵は強敵だが、記念すべきこけら落としで、首位チーム撃破への期待感は高まっている。

 実際、5月14日にオンラインで取材に応じた鄭大世は、「どんどんチームは良くなっている」とリーグ6位につけるチームの現状についてこう語っている。

「最初の頃は監督が求める『裏を取れ』という話に対して、せっかくボールを取ったのに裏にパスを出して、すぐボールを取られて、と疲弊していた。でも今はアーリア(長谷川アーリアジャスール)が間でしっかりパスを受けて、全体でラインアップしていくようになってだいぶ安定していますよね。もともと守備も安定していた。そこは前に強い深津(康太)がポイントで、守備の安定や全体の緊張感を高める良いファクトになっている。どんどんチームが進化していると思います」

 なかでも昨季の課題だった得点力について、鄭大世は「監督は『もっと積極的にシュートを打て』という声をよく出していますし、『クロスを上げよう』という声もいつも聞こえるので、そこが結果に表われていると思います」と続ける。
 
 一方で自身は怪我の影響もあり、まだ先発出場できた試合がない。「力になれず本当に申し訳ない。悔しいです」と述べ、「いま試合に出れていない理由は絶対にある。その理由が何かをポジティブに捉えながら、自分と向き合う」と復活に向けて意気込んだ。

 ちなみに昨日はスタジアムで練習したようで、鄭大世は「スタンドが真新しいと良いですよね。迫力ありますよ、やっぱり。僕ら選手もモチベーションも上がります。そこにサポーターが来てくれたら、なおさら良い。人がいてなんぼなので、そこが大事です」と話す。

 果たして、新たなスタジアムで新潟撃破なるか。チームはもちろん、古巣戦となる鄭大世のパフォーマンスにも注目だ。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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