「周囲にチームメイトがいない」C・ロナウドと、特別待遇に不満な同僚たちの“亀裂”を伊紙が指摘!「孤独なアニマルだ」

2021年05月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「近い関係にあった選手たちとも…」

チームメイトとの仲がうまくいっていないと指摘されたC・ロナウド。(C)Getty Images

 契約はあと1シーズン残っている。だが、クリスチアーノ・ロナウドの去就を巡る報道は後を絶たない。それだけに、5月12日付『Gazzetta dello Sport』紙が報じた内容は気になるところだ。

 同日のセリエA第36節サッスオーロ戦で、C・ロナウドは先発出場する見込みだ。だが、そのエースとチームの関係が冷えているという。同紙は「CR7の孤独:ますますチームメイトたちから遠く」との見出しで、ポルトガル人ストライカーと同僚の間に溝ができていると伝えた。

 C・ロナウドは前日、遠征に向かう列車の中で撮った写真をインスタグラムのストーリーで投稿。「最後まで信じる!」とのひと言を添えた。ユベントスのモットー「FINO ALLA FINE(最後まで)」を意識したフレーズだ。だが、Gazzetta dello Sport紙は「投稿が現状を物語る」と報じた。

「両手でサムズアップ、非常にユベントスらしいモットー。だが周囲にチームメイトはいない」

 同紙は「クリスチアーノはずっと非常に孤独なアニマルだった」と続けている。

「チーム内に友人は少なく(ピッチ外で定期的に付き合いがあるのはカルロ・ピンソーリオのみ)、つき合う意欲もあまりない。だが今では、より近い関係にあった選手たち(例えばレアル・マドリー時代からチームメイトのダニーロ)との練習前後のちょっとしたおしゃべりも最低限に減った」
 
 10日、C・ロナウドはフェラーリの拠点マラネッロを訪れた。Gazzetta dello Sport紙によると、それも「ほかの選手たちとの差を広げた」。「選手たちは写真を見て、驚き、落胆」し、「多くのサポーターも不適切と評価している」という。

 ユベントスは前節、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を争うミランとの直接対決を落とした。現在の本拠地アリアンツ・スタジアムになってから初の白星を献上。しかも0-3での完敗だ。手痛い敗戦に、アンドレア・ピルロ監督とチームは批判の嵐にさらされている。

 C・ロナウドも例外ではない。前々節ウディネーゼ戦で終盤に2ゴールを決めてチームを逆転勝利に導いたが、チームの直近6試合でネットを揺らしたのは、そのウディネーゼ戦だけだからだ。

 チームも自身も不振にある中でのフェラーリ訪問は、チームメートの苛立ちに拍車をかけたのかもしれない。Gazzetta dello Sport紙は、C・ロナウドに自由が許されることへの不満をチームが解消できなくなってきているとも報じた。ゴールだけではリーダーとして不十分、というわけだ。

【PHOTO】敗戦翌日のフェラーリ訪問でヒンシュクを買ったC・ロナウドの「愛車コレクション」を一挙公開!

 5位に転落したユベントスは、CL出場に暗雲が立ち込めている。欧州最高峰の舞台に立てなければ、C・ロナウドが退団に向かうのは想像に難くない。一方で、コロナ禍による経営危機で、超高額のサラリーと移籍金を要するC・ロナウドの買い手を見つけるのも簡単ではないだろう。

 いずれにしても、ユベントスとC・ロナウドにまず求められるのは、CL出場権だ。そしてそのためには、サッスオーロ戦での勝利が必須。C・ロナウドとユーベは、この苦境を乗り越えられるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【写真】C・ロナウドがユベントスの仲間たちと撮影した和気藹々とした写真はこちら!

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