「記者会見は芸術」ファーガソンがジェラード監督を大絶賛!それでも注目しているのはレンジャーズではなく…

2021年05月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

16歳で築いた「素晴らしい基礎」にも言及

ファーガソン(右)は、ジェラード(左)の仕事ぶりを絶賛した。(C)Getty Images

 アレックス・ファーガソンは、スティーブン・ジェラードにベタ惚れだ。英紙『Guardian』のインタビュー内容を、豪メディア『The World Game』が現地時間5月11日付けで伝えている。

 マンチェスター・ユナイテッドで1986年から2013年まで、27年にも及ぶ長期政権を築いたファーガソン。1998年から2015年まで宿敵のリバプールで活躍したジェラードとは立場は違えど、同じ舞台で覇権を争うライバル関係にあった。

 それから月日は経ち、今ではジェラードもレンジャーズを率いる指揮官となり、就任3年目の今シーズンは、セルティックの連覇記録に終止符を打ち、10年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた。そんなレッズの元キャプテンを、かつての敵将は褒めちぎっている。

「彼は素晴らしい仕事をした。本当に、フィールド上でもフィールド外でもそうだね。記者会見は監督にとっては仕事を失うことになりかねない。しかし、スティーブンの記者会見はファンタスティックだ。冷静で落ち着いていて、正しい答えを言うんだ。それはもはや芸術と言える。彼は本当にトップだよ」
 
 とはいえ、現役時代にはレンジャーズでもプレーした元スコットランド代表監督は、古巣の熱心なファンになったわけではないと強調し、ある試合の時だけ気になると明かしている。

「レンジャーズを応援するのは、セルティックと対戦するときだけだ。大事な試合だからね。それとジェイソン(息子)はセルティックのファンで、レンジャーズがセルティックに勝ったときに彼に電話するのが、私は大好きなんだ。

 面白いことに、土曜日の夜にいつも注目しているチームは、私が最初に所属したクイーンズ・パークだ。16歳の少年だった私が彼らのためにプレーしたことは、とても良い経験になった。アマチュアチームだと思われがちだが、クイーンズ・パークでプレーするにはタフでなければならない。これは私にとって素晴らしい基礎となった」

 クイーンズ・パークほどではないにせよ、ファーガソンも一目置くジェラードは、今後どんな指導者キャリアを形成するのだろうか。興味はつきない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】あの時、君は若かった…厳選写真で振り返るレジェンドたちの"ビフォーアフター"(海外編)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事