「語り継がれるプレーを」神戸と23年まで契約延長のイニエスタ。「選手としてのキャリアを最後まで」

2021年05月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「神戸をさらに強いチームにしていく挑戦は続く」

自身の37回目の誕生日となる5月11日に、神戸と23年までの契約延長を発表したイニエスタ。“魔術師”の冒険はまだまだ続く。(C)VISSEL KOBE

 ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタが、自身の37回目の誕生日となる5月11日、神戸と23年までの契約延長を発表した。

 2年間の延長の理由について、元スペイン代表MFは「自分が信頼してもらえている、大切にしてもらえていると感じられたことが、一番重要なキーポイントでした」と語り、こう続ける。

「ヴィッセル神戸のために、自分のベストを出すためのモチベーションを感じ続けていることも重要でした。ここからはさらに自分のコンディションを落とさずに、チームのためによりいっそう貢献できるよう、日々頑張っていきたい」

 今後もその創造性あふれるプレーを存分に見せてくれそうだ。

「全力で自分がピッチで表現したものを、ファンやメディアのみなさんに語り継いでいただけるような、そんなピッチでの表現を残していきたい。自分のモチベーションは、自分にできる最高のプレーをすること。そのために日々のトレーニングを今も続けていますし、これからも長く続けていければと思っています」

 イニエスタのさらなる奮起が、神戸をさらに強くしていく。

「ヴィッセル神戸をさらに強いチームにしていく挑戦は続きますが、自分は大きな目標を勝ち取りたい性格なので、このチームをさらに高みに連れていくための貢献をできるかぎりしていきたい」

 すべては"感謝"の気持ちからだ。

「ヴィッセル神戸のファンのみなさん、そして日本のサッカーファンのみなさんにも、自分を歓迎してくださって本当に感謝していますし、みなさんの応援だったり、その気持ちに応えていかなければいけないということは、ひしひしと感じています。そのためにも今後も努力を続けていきたいと思っています」
 
 そして、野心的なクラブである神戸でフットボーラーとして最後まで駆け抜ける覚悟であり、さらにその先の未来も見据えている。

「みなさんもご存知の通り、いつまでもサッカー選手としてプレーし続けることはできません。いつか終わりがくるものです。ただ、自分はこのプロジェクトを始める時に、自分と家族が大きな一歩を踏んで、このプロジェクトのために大きなモチベーションを感じて、これまでやってきましたし、これからもやっていきたいと感じています。

 もちろん、サッカー選手としてのキャリアをここで最後まで続けていきたいと思っていますし、サッカー選手としてだけでなく、このクラブとは今後もいろいろな形で常に関わり続けていきたいと思っています。それが私の希望です」

 会見の最後にはバースデーケーキが登場し、満面の笑みでろうそくの火を消したイニエスタ。観ている者を魅了してやまない"魔術師"の冒険はまだまだ続く。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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