「来シーズンまでにESLを脱退しなければ…」伊連盟会長がユベントスに“セリエA追放”の警告! 現地メディアが報道

2021年05月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「UEFAと3クラブの綱引きに、皆は疲れている」

イタリアのユベントスは、いまだESLからの正式な脱退を表明していない。 (C)Getty Images

 現地時間5月10日、イタリア・サッカー連盟(FIGC)が、欧州スーパーリーグ(ESL)の正式な脱退を発表していないセリエAのユベントスに対して「追放する可能性がある」方針を決定したという。伊紙『gazzetta dello sport』など複数の海外メディアが報じている。

 プレミアリーグのビッグ6やレアル・マドリー、バルセロナといった12のビッグクラブが参画する計画のもとで発表されたESL構想。だが、現時点ではマドリー、バルサ、ユベントス以外の9クラブが脱退を表明している。

 この件に対して、欧州サッカー連盟(UEFA)は先日、すでに脱退を決めたクラブに対しては1500万ユーロの罰金を含む処分を課すことを明らかにした。さらに、いまだに脱退を表明していない3クラブに対しては、「より厳しい処分」を示唆。対するESL運営は、UEFAの"脅迫"を批判しつつ、「リーグ設立のための改善を行なうつもりはあるが、撤退するつもりはない」という声明を発表していた。
 
 そんななか、ユベントスには英公共放送『BBC』いわく"撤退の圧力"がかかっているようだ。FIGCのガブリエレ・グラビーナ会長は「ルールを守らなければ、彼らはリーグを脱退することになるだろう」とコメントしたという。

「次のセリエAがスタートする前、選手登録を行なう段階でもESLから脱退しないままならば、クラブは除外される。​​​​​UEFAとこの3クラブとの綱引きには、皆が疲れている。私はこの争いが一刻も早く解決されることを願っているし、ユベントスとUEFAの橋渡しもできるだろう。

 我々の規則では、連盟とUEFAが定めた原則が受け入れられない場合、我々のチャンピオンシップには参加できないことになっている。国際的なサッカー界、イタリアのサッカー、そしてユーベにとって良いことではないはずだ」

 現地メディアによれば、セリエAの規則とは「UEFAや国際サッカー連盟(FIFA)、FIGC以外の団体が運営する大会に参加を禁じる」というものだという。

 この発言に対する、現時点でユーべ側の反応はない。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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