「存在していない」ミランとの大一番に完敗で、C・ロナウドに辛辣批判!「サヨナラを匂わせるパフォーマンス」

2021年05月10日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ホームで10年ぶりの白星献上

大一番で低調に終わったC・ロナウド。風当たりが強まっている。(C)Getty Images

 シーズンの出来を左右する大一番で精彩を欠けば、批判もやむを得ないのだろうか。

 ユベントスは現地時間5月9日、セリエA第35節でミランにホームで0-3と敗れた。ホームでは10年ぶり、現在のアリアンツ・スタジアムになってからは初の白星をミランに献上し、5位に転落している。

【動画】CL出場権獲得を占う大一番で、ユーベはミランにまさかの3発完敗…

 インテルが11年ぶり19回目の優勝を決めたセリエAは、チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権争いが激しくなっている。ポイントで並ぶミランとユーベにとっては、勝者が欧州最高峰の舞台に近付く大事な直接対決だった。

 そのビッグマッチで完敗したユーベは、アタランタとミランに3ポイント差、4位ナポリに同1差の5位に転落。また、ミランとの直接対決も1勝1敗となり、得失点差で劣るため、仮にミランと同ポイントでシーズンを終えた場合、ユーベはミランを上回ることができなくなった。

 当然、アンドレア・ピルロ監督率いるユーベに対する風当たりは強い。なかでも、ゴールだけでなくインパクトも残せなかったクリスチアーノ・ロナウドは標的となった。

 データサイト『Opta』によると、前半のC・ロナウドはミランのボックス内でボールに1度も触れられず。現地紙『Gazzetta dello Sport』電子版は、背番号7は前半「存在していなかった」と批判した。
 
「サヨナラを匂わせるパフォーマンスと言いたくなる。技術的なこと以前に、金銭的な理由から、別れを告げるのがそれほど難しくなければ、だが。この条件では、C・ロナウドですら買い手はいない」

 前節のウディネーゼ戦で、C・ロナウドは終盤にドッピエッタ(2得点)をマーク。先制を許し、苦しい状況にあったチームを救った。だが、『Gazzetta dello Sport』は、「ウディネーゼ戦のドッピエッタは、チームの惨事を先送りにしただけだった」と伝えている。

 得点王争いでは、2位ロメル・ルカクに6ゴール差をつけ、自身初のセリエA得点王に迫っている。だが、負傷欠場したアタランタ戦を含め、チームの直近6試合でC・ロナウドがネットを揺らしたのは、前述のウディネーゼ戦だけだ。

 同紙は「客観的に、周囲でサポートするメンバーは、これまでのキャリアで彼の周りにいた選手たちとは違う価値」と、ユベントスの現在のスカッドレベルを指摘しつつ、大エースのパフォーマンスは不十分だと批判した。

「リーダーにはリーダーシップが求められる。最も重要な試合で、彼はひどく失敗した」

 シーズン後の去就も取り沙汰されるC・ロナウド。残る3試合とコッパ・イタリア決勝で、再びイタリア・メディアを"手のひら返し"させられるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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