【浦和】指揮官の抜擢に答えGK鈴木彩艶がクリーンシートで堂々J1デビュー! 好循環を感じさせた仙台戦勝利

2021年05月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ルヴァンカップより少し緊張していた部分はありました」

6分の西村のシュートも見事に防いだ鈴木(中央)がデビュー戦でクリーンシートを達成した。写真:滝川敏之

[J1リーグ13節]浦和2-0仙台/5月9日(日)/埼玉スタジアム2002

 3月2日のルヴァンカップ・湘南戦でプロデビューを飾った超逸材GK鈴木彩艶が、ついにリーグ戦のピッチに立った。

 浦和はビルドアップのミスから序盤は仙台に攻め込まれる苦しいスタートとなるが、6分に訪れたピンチを鈴木のセーブで凌ぐと、直後のCKも難なく対応。飛距離のあるキックで会場を沸かせた鈴木は、終盤には昨季まで浦和にいたマルティノスのシュートを弾くなど攻守で存在感を放ち、4試合ぶりのクリーンシートでチームをリーグ戦2試合ぶりの勝利に導いた。

【動画】前半のピンチに鈴木彩艶がビッグセーブ!仙台戦のハイライト

 試合後に取材に応じた鈴木は、「ルヴァンカップより少し緊張していた部分はありましたけど、仲間の声かけもあっていつも通りプレーできたと思います」と18歳の初々しさも感じさせた。

 今季はすでにルヴァンカップで5試合の実戦経験を持つ期待のGKだが、ポジションを争うライバルは強敵だ。J1リーグ通算502試合出場の守護神・西川周作は3月の国際Aマッチウィークで3年4か月ぶりの代表復帰を果たすなど、日本屈指のGKだ。
 
 リカルド・ロドリゲス監督は仙台戦での鈴木の抜擢をこう説明した。

「まず西川周作が悪かったというわけではなく、前回の試合(福岡戦)で少しのミスはありましたが、(前々節・)大分戦でチームを救い勝点3を取るビッグセーブをしてきた選手です。ただここまでの練習やルヴァンカップで鈴木彩艶がすごく良いプレーをしていたので、パフォーマンスを評価して彼の起用に踏み切りました」とし、「実際そのチャンスを得たなかで、彼はすごく良いプレーをしてくれたと思います。リーグ戦は初めてでしたが、これまで良いプレーをしていましたし、今日もチームを救うプレーをしてくれたのかなと思います」

 さらに、仙台戦では直前のルヴァンカップでゴールを決めたキャスパー・ユンカーが先発の座を射止めリーグ戦デビューで初ゴールを記録。また、昨季は怪我の影響もあって3試合の出場に留まっていたベテランの阿部勇樹がチームトップの今季3ゴール目を奪ってみせた。

 結果を残した選手たちが出場機会を獲得する。チャンスを得た選手たちが良さを発揮する。至極当たり前のことかもしれないが、そんな好循環を感じさせる一戦となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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