【J1採点&寸評】山形×柏|対照的なスタイルの激突はプレッシングの山形に軍配!

2015年05月11日 サッカーダイジェスト編集部

2ゴールと前線からのプレス、ボールの収まりどころとして機能したエースをMOMに。

【警告】山形=林(29分) 柏=輪湖(41分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ディエゴ(山形)

【試合内容】
 プレッシングサッカーとポゼッションサッカーの激突。山形のラインは低めになるきらいこそあったが、高い位置でボールを奪うとチャンスを作り、21分にCKのリフレクションをR・フランクがボックス外から右足アウトサイドで蹴り込んで、山形が先制した。
 
 前半終了間際にも、カットされたボールを再び奪い返してショートカウンターに。林のスルーパスをディエゴが冷静に決めてリードを広げた。
 
 後半開始早々から柏がポゼッションで崩しにかかるが、山形はコンパクトな守備網を敷いて弾き返し、そこからカウンターを仕掛け続ける。74分にCKのこぼれ球をディエゴが押し込んでダメ押しの3点目、試合を決めた。柏は前半に迎えたチャンスを逃し、主導権を握れなかった。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・11節

【J1採点&寸評】全9試合の評価をチェック!
 
【チーム採点・寸評】
山形 7
試合を通じてプレーの意図が共有されており、個人のミス以外では大きなピンチを与えない完璧な内容だった。
 
柏 5.5
前半の決定機を逃し、先手を取られたことで主導権を握れず。後半のボックス攻略も中途半端に終わった。
 
【山形|採点・寸評】
GK
山岸範宏 6.5
17分に迎えた1対1の場面でビッグセーブ。28分にもレアンドロのシュートをわずかに触って防いでいる。前半慌ただしかった守備陣の中でも落ち着いてプレーしていた。
 
DF
22 キム・ボムヨン 5.5
運動量が多く、ボールをかなり自由に持てていたが、トラップ、クロス、クリアのミスが多すぎて、逆にマイナス面が目立ってしまった。
 
17 當間建文 6
工藤に対する守備は高い集中を保っていたが、前半はイージーなミスも多かった。CKから3点目につながるヘッドも打っている。
 
4 西河翔吾 6
17分に相手の決定機につながる大きなミスを犯したが、後半は落ち着きを取り戻して完封に貢献した。
 
13 石川竜也 6.5
ニアサイドへのボールが多かった前半のCKはそれほど合わなかったが、1点目につなげる。後半は最高のキックで3点目のゴールに結びつけた。
 
MF
7 松岡亮輔 7
セカンドボール奪取やカバーリングだけでなく、味方のミスまでカバーしてしまう至れり尽くせりのプレーで、驚くほど多くのボールを拾った。守備面での最大の功労者。
 
アルセウ 6.5
中盤の潰し屋として柏の中盤をパワーでねじ伏せた。競り合いで強さを見せ、攻撃時の展開でもミスが少なくリンクマンとして機能。
 
27 高木利弥 6
前半はキム・チャンスとのマッチアップを制しチャンスを作ったが、それ以降はおとなしめ。勝っているからこそもっとチャレンジを。
 
FW
24 ロメロ・フランク 6.5
サイドの裏に流れたり、ウイングバックと連係してチャンスメークをしたうえに、先制ゴールも決めた。後半のビッグチャンスも決めたかった。
 
陵平 6
13分にフリーで迎えた大チャンスを防がれたが、ディエゴへのスルーパスで2点目を演出。守備と前線の起点としても身体を張った。
 
11 ディエゴ 7
プレッシングと前線でのボールキープでチームを押し上げる。前半終了間際とダメ押し点の欲しい後半途中に得点を決めて勝利に貢献。MOMに選出した。柏はディエゴを止められなかった。
 
交代出場
MF
15 宮阪政樹 -
途中出場で3ボランチの一角に入り、試合を締め切った。プレースキック2発は不発。
 
FW
中島裕希 -
短い時間帯で目立ったプレーは無かったが、前線でプレスをかける役割を果たした。
 
監督
石﨑信弘 7
揺るがずブレず。石﨑マインドを貫き通してプレスを完遂させ、柏のポゼッションを抑え込んだ。3-0の完勝で今季3勝目!

次ページ山形のハイプレスに押され、最終ラインからのビルドアップに苦しむ。

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