選手の鑑だ!新潟・千葉和彦の緊急時の振る舞いに対戦相手大宮サポーターからも称賛の声「本当感動しました」

2021年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「スポーツマンシップというか本当のプロの対応を見ました」

19分にピッチに倒れ込んだ菊池を、両チームの選手が駆け寄り介抱した。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 J2で首位を快走する新潟の選手たちのスポーツマンシップにファンから称賛が集まっている。

 J2リーグ第12節、NAC5スタジアムで行なわれた大宮アルディージャとアルビレックス新潟の一戦は、3-2で後者が逆転勝利を収めた。

 DF早川史哉のゴールで先制した新潟だったが、大宮のFW中野誠也、FWネルミン・ハスキッチに得点を許し逆転される。華麗なパス回しも相手に上手く封じられ、どこかギクシャクとした試合展開だったものの、終盤に交代カードを切ると、状況が一変。本間至恩の個人技からのゴールでゲームを振り出しに戻し、81分に交代出場の星雄次が決勝弾を叩き込み、3-2で勝利を収めた。

 そんな白熱したシーソーゲームでは、サッカーのプレー以外でも好判断が見られた。

 18分に相手ゴール前の競り合いでDFに囲まれた大宮のFW菊地俊介が倒れ込む。プレーが続いていたなか、「切れ!」「出せ!」との声が響き渡る。

 プレーが止まり、大宮の選手が駆け寄り倒れ込む菊池を起こそうと声をかけていたところを、「危ないから」と静止したのは敵チームの千葉和彦だった。さらに高木善朗ら新潟の選手たちが加わり、いち早く担架を要求、動けない菊池のスパイクを脱がし介抱するシーンも見受けられた。
 
 そんな千葉は試合後に自身のツイッターを更新し、「厳しい試合でしたが、良い結果が出て嬉しく思います。と同時に、首を痛めて途中交代した菊地選手の回復も祈ってます」とエールを送った。

 この投稿にファンも反応し、以下のようなコメントが寄せられた。

「新潟の選手が素早く靴を脱がせて早く早くと担架を急かしてくれたこと、新潟のサポーターとしてもすごく誇りに思いました」
「千葉選手の対応が素晴らしかったです。選手の鏡です」
「大宮の菊地選手が大事に至らないことをお祈りすると共に、敵味方関係なく対応された選手の皆さんをリスペクトします」
「大宮サポです。千葉選手本当にありがとうございました。どうして担架が入らないのかなって不安になってた所、千葉選手や他の選手たちのお気遣いのおかげで救護に担架が入れました。菊池選手に何事もない事を願いつつ、また新潟の選手、サポーターの皆様とお会いできる日を楽しみにしています!
「大宮サポです。菊池選手の件、千葉選手を先頭に新潟の選手の皆様が直ぐに対応してくれて本当感動しました。有難うございました!皆様にもお礼をお伝え下さい」
「スポーツマンシップというか本当のプロの対応を見ました。菊池選手の無事を祈ります」

 エキサイティングな試合内容のみならず、プロとしての素晴らしい対応を見せた新潟の選手たちに惜しみない称賛が送られている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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