「ソン・フンミン以上と期待されたのに…」“韓国のメッシ”はなぜ伸び悩んだのか? 悲しい現状にスペインメディアが注目

2021年05月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「1998年生まれはバルサで最も有望な世代」

バルサのカンテラ時代は将来を嘱望されていたイ・スンウ。 (C) Getty Images

 スペイン・メディア『don balon』が、"韓国のメッシ"ことイ・スンウ(ポルティモネンセ)の現状を嘆いた。

「ソン・フンミン以上に期待された。失われたバルサの約束。私は成功するための全てを持っていた」と題した記事で、まず「1998年生まれは、バルサで最も有望な世代であり、非常に興味深い選手が何人かいた」と紹介。スペイン代表にも定着しつつあるダニ・オルモ(現RBライプツィヒ)や、ともにヘタフェでプレーするカルレス・アレニャとマルク・ククレジャ、ローマのカルレス・ペレスらの名前を挙げた。

 中でも、ブレイクを期待されていたのがイ・スンウで、「フィジカル的には、非常に速くてパワフルで、技術的にも遜色なく、ゴールを決める信じられないほどの能力を持ってた」と当時の凄まじいポテンシャルを伝えている。

【動画】"悩める天才"イ・スンウが決めたSTVV時代のゴールシーン
 だが、久保建英と同様に、バルサが受けた18歳未満の選手獲得に関するFIFAからの制裁により、1年以上も公式戦でプレーできなかったことで、「彼は二度と同じ状態には戻らなかった」と記事は伝えている。

 最後に、「彼は韓国の希望であり、ソン・フンミンよりも優れていると期待されていた」逸材の、悲しい現状について記述している。

「ヴェローナとベルギーのシント=トロイデンを経て、現在はポルトガルの目立たないクラブであるポルティモネンセに貸し出されている。さらに、スタメンでさえない」

 23歳にして、すっかりキャリアが停滞してしまった感があるイ・スンウ。バルサの処分がなければ、いまごろカンプ・ノウでプレーしていただろうか…。

 構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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