「クルトワにとっては簡単すぎた」マドリー守護神が、旧友に見せた“振る舞い”に英紙が着目!「あれが本音だ」

2021年04月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

GKクルトワがHTにジルーと会話した場面で…

不振に苦しんでいるヴェルナー。先日のウェスト・ハム戦でも絶好機を逃していた。 (C)Getty Images

 現地時間4月27日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)の準決勝・第1レグで、チェルシーは敵地でレアル・マドリーと対戦。14分にクリスティアン・プリシッチのゴールで先制したものの、29分にカリム・ベンゼマのボレー弾で追い付かれ、1-1のドローに終わっている。

 この試合のハイライトとしてイングランドで話題になっているのが、チェルシーのティモ・ヴェルナーが絶好機を外してしまったシーンだ。10分、カウンターからメイソン・マウントが持ち込み、左サイドからシュート。敵DFに当たって空中に浮いたボールを、プリシッチが頭で落とし、ヴェルナーが右足を振り抜く。しかしこれは、GKティボー・クルトワに足で防がれてしまった。

 英紙『Daily Mail』はフランスのテレビ局『RMC Sports』が報じたとして、ハーフタイム中にクルトワと、オリビエ・ジルーが談笑したシーンに着目している。

 クルトワは後半に向けて、トンネルで待機している際に、元チェルシーのチームメイトであり、この日はベンチ入りしていたジルーと再会。ジルーが「ティモのゴールをセーブしたな? フウ!」と話しかけると、クルトワは右足を伸ばす仕草をみせ、「僕がやったのは足をこうやって置いただけ」と回答。ジルーは「信じられないね」と短く応じると、ベンチに向かっていったという。
 
 同紙は「このミスについて、クルトワはいかにヴェルナーのシュートを防ぐのがいかに簡単だったかジョークを言っているように見えた。どちらにしろ、彼にとっては非常に簡単なミッションだったようだ。旧友とのひとときの再会で見せた本音だろう」と綴っている。

 ちなみに、この絶好機に対する批判的な声は、チーム内の親族からも上がったようだ。チアゴ・シウバの妻であるイザベレさんが「なぜ外せるのか理解不能」と発信したことが報じられている。

 チェルシーのトーマス・トゥヘル監督もヴェルナーについてはお手上げ状態だ。辛抱強く復調を待ち続けているが、「ビッグチャンスを逃していることで、本人にとってはフラストレーションになっているだろう」と語っている。

「ただ、そのことで泣いたり、ずっと後悔したりすることは助けにならない。スポーツの良いところは、明日のことは誰も気にしないということだ。今日、この場で悲しみ、怒ることは普通のこと。彼は悲しみ、怒り、失望しているだろうが、明日自由な日を過ごした後は、顔を上げなければならない。それがトップチームにいるプロ選手の務めだ。今後の試合で得点すれば、誰も何も言わない」

 5月5日には、今度はチェルシーのホームで第2レグが行なわれる。悩めるエースは、今度こそ鬱憤を晴らす活躍ができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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