「日本人はミスをするくらいなら…」伊東純也がみせた優勝後の振る舞いに、現地メディア注目「彼は喜んでいたのか?」

2021年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

伊東に詳しいという現地記者が回答

ベルギーで評価がうなぎ上りの伊東。(C)Getty Images

 ベルギー1部のヘンクに所属する伊東純也は、現地時間4月25日に行なわれたベルギー・カップで先制点を挙げ、8年ぶりの戴冠に貢献。そのプレーは、現地でも高く評価された。

 そんななか、ヘンク番を務めるエルス・グリュンリンクス記者は、現地ラジオ局『Today on Radio1』で「日本でもイトウの活躍は興味深く報じられている」とコメントしたという。

 同記者は「日本のメディアの取材に応じることもある。彼は母国でヒーローだ。日本では声をかけられずに通りを歩くことはできないほど」とその人気ぶりに言及。「ベルギーでも人気があるプレーヤーだが、気軽に声をかけられる、ここでの生活を快適に思っているようだ」と伝えた。

 また、伊東は優勝が決まった後のロッカールームでも、狂気乱舞するチームメイトの輪に加わらず、笑顔で見守っていた。その様子は現地では「珍しいもの」と映ったようだ。「彼は喜んでいたのだろうか?」という司会者の問いに、記者はこう答えている。
 
「そう見えなかったかもしれないが、彼はかなり高揚していたと思うよ。日本人は控えめで高揚感をあまり表に出さない。昨日のイトウはかなり楽しそうにしていた方だ。普段から愉快で穏やかな青年だ。本物の日本人だと思う」

 そして、司会者に「彼は英語もあまり話さないようですね?」と尋ねられると、このように回答した。

「これは日本人の特徴のひとつだと思っているんだが、多くの日本人がそうであるように、彼らは完璧主義者なんだ。ミスに対して厳しく己を律する部分がある。なので、言語に対して間違いをおかすくらいなら、べらべら喋るより、言葉を学ばない方がマシだと思っているようだ。だが、イトウはここで孤独を感じていない。アントワープのミヨシ(三好康児)をはじめ、ブリュッセルにも日本人コミュニティがあって、彼らは助け合っている」

 ヘンクは現地時間30日から、レギュラーシーズン上位4位からリーグ王者を決めるプレーオフ1を戦う。いまや崩しの急先鋒となっている日本人アタッカーに、ベルギーの人々も興味津々のようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

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