STVVを経営する「DMM.com」がJ1アビスパ福岡の株式取得を発表! 首都圏のパートナーシップ強化で増収を目指す

2021年04月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

福岡は2季連続の赤字収支に

会見に出席したSTVV村中COO(左)、福岡の川森社長(右)。(C)STVV

 4月27日、ベルギー1部のシント=トロイデンを経営するDMM.comは、3月29日付でJ1リーグのアビスパ福岡の一部株式を取得したと発表した。

 今回の取得に伴い、STVVの立石敬之CEOはエグゼクティブ・アドバイザーを継続、新たにDMMの村中悠介COOが福岡の取締役に就任し、緒方悠執行役員が顧問として加わるという。株式取得にあたり、株式割合および購入額は公表されていない。

 STVVはすでに昨シーズンから福岡のスポンサーとして参画しており、今回の株式取得でより強固なパートナーシップを結びたいという狙いだ。

 オンラインで行なわれた記者会見で、福岡の川森敏史代表取締役は、20年度の決算を報告。純損失が2億8700万円と2季連続で赤字収支になったことに触れ、「今季20-21シーズンでは26億円を目標に掲げ、J1定着という目標に加えて、首都圏でのパートナーシップ強化、スタジアム入場料、広告収入、グッズ収入増を目指す」と語った。
 
 今回、新たに取締役に就任した村中氏は「お互いを補って高め合おうというのが目的。Jのクラブを保有するということではなく、日本とヨーロッパ、そしてアジアをフットボールを介して繋げていくことを新たな方法でどんどん発展させていきたい」とコメント。

 また、ベルギーと東京にオフィスがあるDMM、福岡に拠点をおくアビスパが手を組むことにより、両社がより広い範囲のスポンサー候補にもアプローチすることができるという点もメリットであると言及した。

 STVVの立石CEOは「両国の選手の環境や国民性、教育の部分は大きく異なるけれど、日本サッカー協会が出している指針やアカデミー制度、ベルギーサッカー協会が提案しているメソッド、アカデミーの基準作りなどについては、情報交換をすることで良いものになると思っている」と将来性にも期待を寄せている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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