「史上最も気まずい」スコットランド2部王者の“やる気のない”トロフィーリフトが話題! いったい何が?

2021年04月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

議論の結果、「敬意ある行動」に

2部優勝を果たしたハーツだが、選手たちの表情はどこかぎこちなかった。そこには昨季の因縁が…。(C)Getty Images

「史上最も気まずいセレブレーション」が注目を集めている。英メディア『GIVE ME SPORT』が伝えた。

 スコットランド2部のハーツは現地時間4月24日、第26節でインバネスとホームで対戦し、3-0で快勝。その結果、2部リーグの優勝が確定し、見事に1年での1部復帰が決まった。

 試合後には、タインカッスル・スタジアムのピッチ上でトロフィーリフトが行なわれたのだが、どこか選手たちの笑顔は少なく、動きもぎこちない。結局、わずか数十秒間で切り上げられてしまった。

【動画】笑顔は控えめで数秒で終了…史上最も気まずいトロフィーリフト

 実は、今回の行動は昨シーズンの例外的な降格が原因となっている。遡ること1年、スコットランド・リーグは新型コロナウイスの影響によりシーズン途中で打ち切りとなった。当時、東京五輪日本代表候補の食野亮太郎(現リオ・アベ)も所属していたハーツは、残り試合の結果次第では残留の可能性があったにもかかわらず、1試合あたりの平均勝点で2部に降格となってしまったのだ。

 それを不服としたクラブは裁判所に訴えるも、下された決定は覆らず。そのため渋々、トップリーグに戻るための試合を1年間続けていたというわけだ。
 
 なお、2部での戦いを余儀なくされていることへの怒りから、インバネス戦前にはトロフィー授与式をどのように扱うべきかが議論し、最終的に通常期待されるような派手な喜び方はせず、ファンファーレも使わない控えめな「敬意ある行動」を取ることになったようだ。

 この奇妙な光景には『BBC Sport Scotland』の公式ツイッターが「これまでで最も気まずいタイトル・セレブレーション?控えめに優勝トロフィーを掲げるハーツ」と映像を公開すると、ファンからも様々な感想が続々と集まっている。

「史上最もやる気のないセレブレーション」
「恥ずかしい」
「最もカフェイン抜き」
「他の2部クラブにはちょっと無礼だと思う」
「トロフィーの皮肉な持ち上げは、スタンドに置いたままにするよりは優れている」
「これ以上何を期待するんだ?」
「正当な地位に戻ることを楽しみにしているよ」

 逆境を跳ね返し、最短でカムバックを果たしたハーツ。来シーズンはこの1年の鬱憤を晴らすような大暴れを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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