プレミアなど英サッカー界の各団体がSNSボイコット断行を発表!元仏代表アンリも賛同「力強い声明だ」

2021年04月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

4月30日から5月3日まで4日間に渡って実施

各団体が一致団結した強い訴えは届くか。(C)Getty Images

 イングランド・サッカー協会は現地時間4月24日、プレミアリーグ、イングリッシュ・フットボール・リーグ、女子スーパーリーグなど、国内の複数団体の各クラブが、4日間に渡りソーシャルメディアのボイコットを行なうことを発表した。

 実行期間は4月30日(金)15時から5月3日(月)23時59分までで、Facebook、Twitter、Instagramのアカウントをオフにする予定だという。「サッカーの中心であるサポーターとのつながりやアクセスは、今後も不可欠」としながらも、苦渋の選択を下した理由を、次のように説明している。

「ボイコットは、イングランドのサッカー界が一丸となって、ソーシャルメディア企業がオンライン上のヘイトを根絶するためにもっと努力しなければならないことを強調するとともに、現在進行中の差別との戦いにおいて人々を教育することの重要性を強調するものだ」

 そのうえで、同サッカー協会の担当者であるエドリーン・ジョン氏は、今回の決定に際し、次のようにコメントしている。
 
「イングランドのサッカー界や社会において、日常的にオンライン上で差別的な虐待を受け続け、加害者に現実的な影響が及ばないことは、断じて容認できるものではない。この状況を早急に改善する必要がある。我々はソーシャルメディア企業に対して、この問題に対処するために今すぐ行動することを引き続き求める。

 私たちは、この問題について語ることをやめず、オンライン安全法案がOfcom(英情報通信庁)に十分な規制・監督権限を与えるよう、政府と協力していく。ソーシャルメディア企業は、この蔓延している問題に対処するための道義的・社会的責任を果たしていない場合、責任を負う必要がある」

 また、悪質行為を理由に先月SNSを完全撤退するなど、この戦いの先頭に立っている元フランス代表FWティエリ・アンリも、英紙『The Sun』で「僕にとって最も幸せな瞬間だ」と、ボイコットに賛同のコメントを寄せている。

「イングランドのサッカーがソーシャルメディアから離れることは、力強い声明だ。僕たちのゲームの美しさや幸せを壊そうとする全てのものは、僕たちが戦うべきものだからね。サッカーは何かを象徴しているんだ。お金だけではない」

 前代未聞のSNS共同ブラックアウト。その効果が表われることを祈りたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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