「ESL関与は深く後悔」チェルシー上層部が沈痛な想いを吐露!参戦理由は「後れを取るリスクを避けたかった」

2021年04月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

24日にはウェストハムと大一番を控える

スーパーリーグ構想に抗議するチェルシーのファンたち。(C) Getty Images

 チェルシーの上層部は、時計の針を戻せるなら戻したいと考えているようだ。英公共放送『BBC』が伝えている。

 現地時間4月18日に正式発表され、世界中を揺るがした欧州スーパーリーグ(ESL)構想。48時間のうちにプレミアリーグのアーセナル、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムの全6クラブが撤退を表明すると、アトレティコ・マドリーとイタリアの"ビッグ3"もその動きに追随し、12クラブで始まった新プロジェクトに残っているのは、レアル・マドリーとバルセロナのみという惨状だ。

 今後のスペイン2強の動きには大きな注目が集まるなか、チェルシーのオーナー、ロマン・アルバモビッチ氏はじめ、取締役会がコメントを発表。沈痛な想いを吐露している。

「このような提案にクラブを巻き込む判断は、するべきではなかったと理解している。決断には深く後悔している」

 さらに、ESL参戦は国内やヨーロッパのライバルに後れを取るリスクを避けたかったからだと説明し、信頼回復に向け、改めて「クラブの信念」を伝えている。
 
「ESLから撤退した後、様々なサポーターグループと直接話をして、彼らの意見や懸念に耳を傾ける時間を取った。我々の野望は、チェルシーを世界最高のクラブにすること。そしてピッチ上だけでなく、地域社会と連携し、還元していくことだ」

 23日のアーセナル対エバートン戦では、エミレーツの外に1000人以上のグーナーが集まり、オーナーのスタン・クロエンケ氏の退任を訴えたほか、一部報道ではESLの参加に署名したクラブは、破棄した場合、3億ユーロ(約375億円)の支払い義務が報じられるなど、ESL騒動はまだ収束する気配がない。

 現在4位のチェルシーは、24日に勝点55で並ぶ5位のウェストハムとのチャンピオンズ・リーグ出場権を懸けた一戦に挑む。この大一番を制し、ピッチ外の騒音を鎮めることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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