「もう関心を抱いていない」英“ビッグ6”に続き、インテルもスーパーリーグ撤退か? ESL公式の意味深画像にも騒然

2021年04月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ミランは現在のサン・シーロなのに…

インテルのESL撤退が濃厚となっている。(C)Getty Images

 世界を揺るがした発表から、わずか2日と経たずして、驚きの欧州スーパーリーグ(ESL)構想は頓挫しつつある。ただ、それは、公式ウェブサイト上で興味深いエピソードも生んだ。

 イングランドの6クラブにスペインとイタリアの各3クラブ、合計12のクラブが創設メンバーとして名を連ねたESLは、マンチェスター・シティ、アーセナル、リバプール、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、チェルシーのプレミア全6クラブが、現地時間4月20日に撤退の意向を表明した。

 いきなり半数が離脱となれば、構想自体が夢物語になるのは不可避だ。イタリア『ANSA通信』によると、インテルの情報源も「現状でのESL構想はもうインテルが関心を抱いているとは考えられない」と、事実上の撤退を明らかにした。
 
 そのインテルとESLを巡り、『calciomercato.com』や『FCINTER1908.it』などイタリアのメディアが注目したのが、ESL公式ウェブサイトのトップページだ。12クラブの名前、ロゴ、スタジアムの画像が順番に映し出されるが、インテルのスタジアムが現サン・シーロではないのである。

 同じスタジアムを拠点とするミランについては、現在のサン・シーロの画像が映し出される。だが、インテルのときに出てくるのは、両クラブが取り組む新スタジアムの構想案画像なのだ。

 ミラノの新スタジアム案は、まだ2つのうち正式に1つに絞られていない。そんななかで、ESLがひとつの案の画像を用いたのは、何かを暗示しているのか。それとも、ESL側のミスなのか。あるいは、インテルとミランの画像を区別したかっただけなのか。

 ESLは「構想再構築のために最も適切な手順を検討する」と、事実上の現時点での新大会設立断念を明らかにした。各クラブのオーナーは、周囲との"和解"を目指さなければならない。それに加えて、インテルはスタジアムを巡る説明も求められるかもしれない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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