収穫は「逃げずにやれた」こと。札幌の特別指定・田中宏武がデビュー戦で示したポテンシャル

2021年04月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「次は絶対に勝たなければいけない」

ルヴァン杯の鹿島戦で公式戦デビューを飾った田中。課題と収穫を得た大きな一歩だった。写真:滝川敏之

 大きな一歩を刻んだ。

 4月20日に行なわれたルヴァンカップ第3節の鹿島アントラーズ対北海道コンサドーレ札幌戦で、1週間前に札幌の特別指定選手に認定されたばかりのMF田中宏武が公式戦デビューを飾った。

 来季の札幌加入が内定している立正大在学中の22歳は、左ウイングバックで先発。前半のみの出場で交代となったが、サイドから果敢な仕掛けを試みるなど、気持ちのこもったプレーを見せた。

「普段やっている試合の強度とはまったく違う環境というか、ステージだったので、少し視野も狭くなったし、バタバタするシーンも目立ってしまった」

 それでも臆することなくファイトした。

「ビビらないで、とにかく目の前の選手と勝負するところは出していこうと思っていたので。もちろんミスは目立ってしまったけど、メンタルの部分では逃げずにやれたのは良かったと思います」
 
 この試合での収穫を問われれば、「プロの選手を相手に、逃げずにやれたのは良かった」と繰り返す。そのアグレッシブな姿勢は魅力のひとつ。一方で「状況判断のところと、"自分が、自分が"という感じになってしまった」ことを課題に挙げる。冷静に自分を客観視して、「周りを使うところと自分で行くところの判断の部分を、もう少し磨いていかないといけない」と表情を引き締める。

 試合は0-3の完敗だった。田中は自身の修正すべき点に目を向けつつ、「今日の結果に対して、次は絶対に勝たなければいけない。そこにどれだけ貢献していけるかを意識しながらやっていきたい」と今後への意気込みを口にした。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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