「試合前に言ってくれ」先発8人入れ替えのペップ、“FAカップ軽視批判”に苛立ち!「我々が勝っていたら?」

2021年04月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「注意を払っていないなんて言わないでくれ」

4冠達成を逃したグアルディオラ監督。試合後の批判に反論した。(C)Getty Images

 4冠の夢は果たせなかった。結果が出なければ、指揮官の采配は議論される。マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、結果論で決断の是非を問われることに不快感を示した。

 現地時間4月17日のFAカップ準決勝で、シティはチェルシーに0-1で敗れた。プレミアリーグで首位に立ち、チャンピオンズ・リーグ(CL)で準決勝進出を決め、リーグ・カップでもファイナルに駒を進めているシティは、4冠も期待されていたが、"グランドスラム"は成し遂げられなかった。

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 グアルディオラ監督は、ミッドウィークのCLドルトムント戦からスタメンを8選手変えた。連続出場したのは、ルベン・ディアス、ロドリ、ケビン・デ・ブルイネの3選手だけだ。

メンバーの大半を変えた選択は、結果が出なければ議論を呼ぶ。英公共放送『BBC』によると、ジャーメイン・ジェナスは「ベストメンバーにしなかったのは信じられない」と疑問を呈した。

 だが、同監督は「回復時間が2日半、アウェーで3時間の列車移動、全員が出場にふさわしい。それで注意を払っていないなんて言わないでくれ」と、シティがFAカップを軽視したのかとの見方に不満を表している。
 
「どの大会でも最終局面まできて、リーグ・カップでは4年連続決勝進出を果たしている。そんなことは言えないはずだ。ただ我々が試合に負けたというだけだよ。そして負けると、決めたことが悪いとされる。だが、それは不十分な議論というものだ。

 このチームは常に勝利を目指す。タイトな試合だった。勝てなかったし、チェルシーを祝福する。ただ、彼らはトップクラスのチームだ。こういうことはあり得る。今日の結果が全く違うもので、我々が勝っていたら、どうなっていたんだ?『ペップが注意を払っていない』だなんて、試合前に言ってくれ。負けたからと試合後に言わないでくれ」

 さらにスペイン人指揮官は続けて、ピークに近い疲労度も訴えている。

「選手たちは、10~11カ月に渡り、全ての試合で見たことがないほどにファイトしてきた。それでトップクラスのチーム相手に1試合負けたら、大会をリスペクトしていないだなんて。我々はFAカップをとてもリスペクトしている。ここには勝ちに来たんだ」

 実際、歴史と伝統のあるFAカップの、それもチェルシーとの準決勝を、グアルディオラとシティが軽んじることなどないだろう。戴冠が近づいているプレミアリーグに加え、CLとリーグ・カップで彼らが雪辱できるか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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