仙台の吉野が土壇場で貴重な同点弾! 横浜FCは2点のリードを守り切れず、2-2の手痛いドロー決着

2021年04月17日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

お互いに今季初勝利はならず

横浜FC対ベガルタ仙台の一戦は、最後まで目の離せない死闘となった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは4月17日に、第10節の5試合が開催。ニッパツ三ツ沢球技場では、横浜FC対ベガルタ仙台の一戦が行なわれ、終了間際に仙台が追いつき、2-2のドロー決着となった。

 早川知伸新監督のホーム初陣となった20位・横浜FCが迎えたのは、19位・仙台。下位に低迷し、今シーズンいまだ勝利がない両チームにとって、今後を占ううえで負けられない大一番となった。

 ファーストシュートを放ったのは横浜FC。3分に敵陣中央でFKを得ると、キッカー・瀬古樹のクロスに反応した袴田裕太郎が、倒れ込みながらヘディングで押し込むもGKにキャッチされる。

 その後もホームチームは、正確なビルドアップから好機を作ると、17分にセットプレーから先制点を奪う。右CKに、ニアサイドで伊野波雅彦が頭で反らすと、これに走り込んでいたのが袴田。右足のボレーで合わせたシュートは、GKの手を弾いてネットを揺らす。

 1点のビハインドを負った仙台は、2トップが前線から積極的にプレスをかけ、赤﨑秀平が再三に渡りパスカット。ショートカウンターから相手ゴールに迫るもシュートを打たせてもらえない。
 
 その後も丁寧なビルドアップで相手を押し込み、主導権を握る仙台に対し、横浜FCはダブルボランチとDFが素早くボール保持者に身体を寄せ、最後の局面で仕事をさせない。

 すると、68分に発動させたカウンターから大きな追加点。ペナルティエリア左手前でボールを受けた小川慶治朗がゴールに向かうインスイングのクロスを上げると、これに頭から飛び込んだ齋藤功佑がネットに突き刺す。齋藤は待望の今季初ゴールとなった。

 しかし、攻勢を強める仙台がここから巻き返す。82分に左CKから西村拓真が頭で合わせて1点を返すと、90+1分にも左CKのゴール前の混戦から、こぼれ球に反応した吉野恭平が押し込み、土壇場で同点弾を奪った。

 このまま試合終了の笛が鳴り、仙台がアウェーで貴重な勝点1。一方で横浜FCはリードを守り切れず、手痛いドローとなった。

 次節はルヴァンカップを挟み24日、ともにアウェーで横浜FCが横浜F・マリノスと、仙台が北海道コンサドーレ札幌と11節を戦う。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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