「壊滅的な数字だ」ラ・リーガの“娯楽性”はもはや衰退? 驚きのスタッツにスペイン衝撃!「非常に深刻」

2021年04月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ショーの衰退を批判する人々の疑いを裏付けている」

激しい雨の中で行なわれたクラシコはハイレベルだったが…。(C) Getty Images

 今シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)のリーグで、ラ・リーガ勢は、レアル・マドリーこそ準決勝に進んだものの、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、セビージャはラウンド・オブ16で敗退。スペインのサッカーが欧州を席巻していた時代は終わったとの見方もある。

 そのスペインのサッカーは、結果だけでなく、"娯楽性"も失われつつあるのかもしれない。

 スペイン全国紙の『MARCA』は4月15日、スイスを拠点とするサッカー関連調査機関の『CIESフットボール・オブザーバトリー』が発表したレポートのなかのスタッツに注目。「非常に深刻な問題だ」と綴っている。

 取り上げたのは、試合中の「実際のプレータイム」。90分から、セットプレーの準備、抗議、ゴールセレブレーション、選手交代などに要する時間を引いて導き出したものだ。なんと、欧州5大リーグの中で、リーガが最下位だったのた。

「CLは64.7%で、ブンデスリーガ(63.9%)、セリエA(63.2%)、プレミアリーグ(62.0%)、リーグ・アン(62.4%)だった。55.9%のスペイン・リーグよりもはるかに高い」

【動画】ハイレベルな攻防!激闘クラシコのハイライト
 

『MARCA』紙は、「厳しい結論だ。ファウルが多く、ゲームを再開までに多くの時間を擁し、フィールドからボールを出るとより多くの時間がかかり、効果的なプレー時間は…壊滅的な数字だ」と嘆いている。
 記事よれば、必ずしもファウルの数が目立って多いわけではないが、1つのファウル対して、次のアクションが起こる時間(34.9秒)が、調査した37リーグ中2位だったという(1位はトルコ)。

 こうしたスタッツに、記事は「提供されたデータは非常に懸念すべきもので、リーガのショーの衰退を批判する人々の疑いを裏付けている」を指摘している。

あくまでひとつの指標に過ぎず、リーガのエンターテイメント性を即座に否定するものではないが、驚きの結果と言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

 

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