「ラッキーショット」チェルシー指揮官の“奇妙な”発言に英紙注目。「C・ロナウド、ベイルのようなオーバーヘッドを…」

2021年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

スコアレスの後半ATに豪快弾献上も、2戦合計2-1で突破

トゥヘル監督の“失言”を英紙は見逃さなかった。(C) Getty Images

 7大会ぶりの4強入りを成し遂げた選手たちの戦いぶりに、トーマス・トゥヘル監督が手応えを示している。

 チェルシーは現地時間4月13日、チャンピオンズ・リーグ(CL)の準々決勝の第2レグで、ポルトとホームで対戦。終了間際の94分にイラン代表FWメフディ・タレミに豪快なオーバーヘッド弾を許し、この試合は0-1と敗れたものの、2戦合計2-1でポルトガル王者を退けた。

【動画】ポルトのイラン代表FWが決めた驚愕のオーバーヘッド弾はこちら

 試合後、クラブ公式のインタビューに応じたトゥヘル監督は、「今夜は必要なことを理解し、突破にふさわしいプレーだった」と、満足げに熱戦を振り返っている。

「テレビで見て面白い試合だったかは分からないが、サイドラインから見ると、展開が速く激しい試合だった。ポルトは非常に流動的で、アグレッシブなプレーをしてきた。彼らは常にポジションを変えることができ、後ろからオーバーラップし、次の瞬間にはアンダーラップしていた。

 ただ、時間が経つと共に、対応が良くなっていった。隠れた部分で素晴らしい仕事をした選手が多かったね。タックルひとつが称賛されることはないだろうが、目立たないハードワークが素晴らしかった。だからこそ私は非常に満足している」

 次戦の準決勝ではレアル・マドリーとリバプールの勝者と激突。その一戦に向けては、自慢のヤングタレントに大きな期待を寄せた。
 
「非常に若いチームでここまでやってきたが、それをアドバンテージにしたいと思っている。若いチームにできることは、戦うこと、走ること、相手にしがみつくこと、そしてこのチャンスを冒険として受け止めること。この挑戦に冒険心と勇気を持って臨みたい。このチームは、大舞台での試合でどんどん成長していくだろう」

 殊勝に総括したドイツ人指揮官だが、一方で英紙『The Sun』は指揮官の"失言"を見逃さず。終了間際の失点に言及した際に発した言葉の違和感を訴えている。

「タレミはかつてガレス・ベイル、クリスチアーノ・ロナウドがCLで決めたようなオーバーヘッドキックで、ゴールに突き刺した。しかし奇妙なことに、フルタイムのホイッスルが鳴った後、チェルシーのボスであるトゥヘルは『終盤のラッキーショットまで、我々はチャンスを与えなかった』と語った。センセーショナルなシュートを『ラッキー』と呼んだのだ」

 侮辱発言を巡り、敵将セルジオ・コンセイソンとのひと悶着でも耳目を集める指揮官は、リストペクトを欠く発言でも不必要な話題を提供してしまったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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