コロナ感染者続出…先発7人で挑んだコロンビア1部クラブが大善戦!しかし最後は衝撃の結末が…

2021年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半を無失点で切り抜ける

コロンビア・リーグの一戦で、11対7でスタートするという前代未聞の事態が起こった。(C)Getty Images

 七人の侍ならぬ、七人の戦士たちの奮闘が注目を集めている。

 現地時間4月11日、コロンビア1部リーグ第13節が開催され、アギラスとチコが対戦。ただ、選手整列の時点からすでに様子がおかしい。なんと、前者の先発メンバーは試合成立ギリギリの7人しかいなかったのだ。

『ESPN』などによれば、アギラスは7人の負傷に加え、15人が新型コロナウイルスに罹患という、危機的状況に陥り、当然試合の延期を要請するも、同リーグのトップは「7人の選手が使えるのであれば、その7人の選手で現れなければならない」と、固く拒否。結局、「厳しい制裁」を避けるために、開催に踏み切ったようだ。

【画像】11人を相手に真っ向勝負を挑んだ七人のアギラス戦士

 その結果、控えのGKをフィールドプレイヤーとして起用するなど、厳しいメンバー構成での戦いを強いられたホームチームだったが、4人も多い相手に対し、大善戦。前半を0-0で切り抜けてみせた。しかし後半は、さすがに耐えきれず、57分、68分、77分に立て続けに失点。そして終了まで残り10分となったところで、さらなる悲劇がチームを襲う。
 
 ひとりが負傷し、交代メンバーのいないアギラスは続行不能になってしまったのだ。試合は0-3で、打ち切りとなった。

 それでも「試合には負けましたが、Covid-19には負けません」と一報を届けたクラブ公式ツイッターの投稿には、賛辞がひっきりなしに寄せられている。

「1時間も持ちこたえんだ」
「あなたたちは最善を尽くした!」
「真剣さ、プロ意識、そして何よりもサッカーへの愛情を感じる」
「敗れはしたが、コロンビア全土の尊敬を集めた」
「スタンディングオベーション」
「残りのプレイヤーの迅速な回復を願う」
「HEROES!」

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスが、またひとつ前代未聞の事態を生んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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