【J1採点&寸評】柏×清水|攻撃の柏・守備の清水、我慢比べはスコアレスに終わる

2015年05月02日 サッカーダイジェスト編集部

スカウティング不足で、柏はアジャストに時間を要する

【警告】柏=茨田(67分)  清水=平岡(29分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ヤコヴィッチ(清水)

【試合内容】
 ボールを回しながら隙を窺う柏と、全員が守備の意識を高く保つ清水。互いにそれほどリスクをかけない焦れるような前半は、我慢比べのように時間が過ぎ去る。
 
 後半は多少オープンな展開となるが、攻める柏と守る清水の構図は変わらず。柏はレアンドロを起点に何度かゴール前まで侵入するも、相手の粘り強い対応に終始手を焼いた。
 
 結局、お互いにもどかしさが残るままスコアレスでタイムアップ。勝点1を分け合う痛み分けとなった。

【J1採点&寸評】1stステージ・9節|全9試合の評価をチェック!

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・9節

【チーム採点】
柏 5.5
選手によれば、清水の情報は「相手に合わせてくる」しかなく、序盤でリズムを掴めず。アタッキングサードでのクオリティを欠いたのも響いた。
 
清水 5.5
全員守備の姿勢を貫く。ラインを高く保ち、最後まで走った姿勢は評価に値するが、攻撃の形は皆無に等しく……。
 
 
【柏|採点・寸評】
GK
21 菅野孝憲 6
前節、不安を残した足もとの処理はノーミス。相手が引き気味で枠内シュートもほとんどなかったが、11試合ぶりの無失点は評価していいだろう。
 
DF
4 鈴木大輔 6
P・ウタカと激しく激突。フィジカルを活かして1対1の守備では負けなかっただけに、攻守の切り替えにつながるくさびのパスを通したかった。
 
13 エドゥアルド 6
前半にサイド攻撃を受けた際はきっちりクロスを撥ね返し、カバーリングも無難にこなした。フィードのミスを減らしていきたい。
 
22 輪湖直樹 5.5
前方のクリスティアーノが単独突破を試みることが多かったため、連動したプレーは少なく。サイド攻撃に厚みを出せず、縦への推進力も乏しかった。
 
27 キム・チャンス 5.5
前半は力をセーブしていた印象。後半に入って攻勢を強めるも、最後のワンプレーが前線3枚と上手く合わず、もどかしい展開が続いた。
 
MF
7 大谷秀和 6
茨田と武富に合わせて、ダイアゴナルな動きでスペースを創出。川崎戦に続き、プレッシングも強めに仕掛けてチャンスを窺ったが……。
 
8 茨田陽生 5.5
どんどんボールを受けて左右に配球。相手のカウンターにも冷静に対応していたが、攻撃のギアを上げるプレーには物足りなさが残った。
 
15 武富孝介 5.5
様子見の時間帯は深い位置まで下りてビルドアップに参加。ターンや身体の入れ替えでファウルをもらうシーンはあったが、シュート1本に終わった。
 
FW
9 工藤壮人 4.5
3分に迎えたGKとの1対1を決め切れず。その他の場面でも球際への出だしやボールタッチで判断ミスが多く、エースのブレーキが響いた。
 
30 クリスティアーノ 6
レアンドロとの連係と、自らのドリブル突破のコンビネーションで清水ゴールを猛襲。両軍最多のシュート5本を放つも、ゴールをこじ開けられず。
 
11 レアンドロ 6
ポストプレーでタメを作ってからのチャンスメイクは、この日も安定感抜群。自分へのリターンが少なかった面を差し引いても、もう少し自分で仕掛けても良かったか。
 
交代出場
MF
28 栗澤僚一 -
難しい時間帯での投入に加え、プレー時間は4分間のみ。ボールに絡んだシーンは1回のみだが、それでも球際で身体を張り、失点のリスクを減らした。
 
監督
吉田達磨 5.5
事前に十分なスカウティングができず、序盤をアジャストの時間に費やす。連戦を考慮してか、交代のカードも90分まで切らなかった。

次ページ全員守備でなんとか無失点で凌ぐも、得点の匂いは感じられず。

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