2ゴール・3アシストも「最低限」。伊東純也が挙げた「突き詰めないといけない」プレーは?

2021年03月31日 サッカーダイジェスト編集部

「点差があっても最後まで自分のプレーを緩めずにやろうと思っていた」

モンゴル戦で大活躍した伊東。2ゴール・3アシストを決めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部:JMPA代表撮影)

[カタール・ワールドカップ・アジア2次予選]日本 14-0 モンゴル/3月30日/フクダ電子アリーナ

 14-0で大勝したモンゴル戦で、多くのゴールに関与したひとりが伊東純也だ。まずは26分、右サイドを駆け上がり、鋭いクロスで鎌田大地の得点を演出。74分にはゴール前のこぼれ球を詰めて自らもネットを揺らした。

 結局、合計2ゴール・3アシストの結果を残した伊東は、モンゴル戦で見せたプレーの狙いについて振り返った。

「(右SBの松原)健と話し合って、どちらかが幅を取れるようにやっていました。自分が幅を取ったほうが相手も嫌がっていましたし、それで健が中に入ってシンプルに落としたりワンツーしたり、シンプルに縦に抜けてクロス上げたり、相手の嫌なことをできたかなと思います」

 その言葉どおり相手を圧倒。ディフェンス面での貢献も特筆すべき点で、伊東は「相手がどんな相手であれ、全力でいこうと思っていた。守備の部分でも手を抜かずに最後まで走り切ろうと。そこだけは意識して常にプレッシャーをかけるようにしていました」と語った。もちろん攻撃でも、最後まで全力を貫いたと続ける。

「点差があっても最後まで自分のプレーを緩めずにやろうと思っていた。チャンスがあったら前に上がってクロスを上げて、どんどんゴール前に、ボールを前に運んでいくということを最後までやろうという意識でいました」

 もっとも、快勝したとはいえ14点が入るほどモンゴルとは差があったのだから、伊東は2ゴール・3アシストの結果を「チャンスの数からすれば最低限。前半の1対1を外したところとか、そういうところとかは突き詰めないといけない」と言う。そして続けて、韓国戦も含めたうえでの課題を挙げた。

「攻撃のドリブルで自分ならもっと違いを出せたかなと思う部分はありますし、そういうところでミスが起こってしまうことが多かった。守備にも攻撃にも走っても、そこの精度を落とさないようにしたい」

 結果を残しても冷静に分析し、伊東はさらなるレベルアップを目論む。今後の成長にも期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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