代表デビュー戦で2ゴール! 稲垣祥が語る得点の舞台裏は「シュート練習をしていて…」

2021年03月30日 サッカーダイジェスト編集部

「自分がシュートを持っているとなると、ああやってみんな落としてくれる」

モンゴル戦で2ゴールを決めた稲垣。2得点を振り返った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[カタール・ワールドカップ・アジア2次予選]日本 14-0 モンゴル/3月30日/フクダ電子アリーナ

 モンゴル戦で代表デビューを飾った稲垣祥が、いきなり2ゴールを奪って見せた。

 67分、大迫勇也からの落としを受けると右足を振り抜き、正確なコントロールショットをゴール右に突き刺す。さらに試合終了間際には、伊東純也からのパスを今度は左足のダイレクトシュートで豪快に決めた。

 試合後、オンラインで取材に応じた稲垣は、2得点について「素直に嬉しいです。周りの選手たちが『点を取って下さい』という落としをしてくれたので、チームメイトに感謝したいです」と述べる。そのうえで、ゴールにつながった積極的なシュートについて、こんな舞台裏を明かしてくれた。

「チーム練習でシュート練習をしていて、そこで自分のシュートはどういうものを持っているかを、みんなにも見せられたと思います。自分がシュートを持っているとなると、ああやってみんな落としてくれる。あとは自分がやりやすいように周りがサポートしてくれたと思います」

 武器のシュートをトレーニングから周囲にアピールできたのが要因で、2ゴールにつながったのだろう。もちろん味方に自らの特長を理解してもらうためにはコミュニケーションも重要で、その点では「限られたなかでしたけど、やれることは最大限コミュニケーションをとれた。あとは試合を入ってみて合わせながら感覚でやれればいいと思っていて、そのあたりも良かった」と振り返る。

 2得点で幸先の良いデビュー戦を飾ったとはいえ、14-0という結果が示すとおりモンゴルとの力の差はかなりあった。それも踏まえて稲垣は冷静に話す。

「最低限ですけど、今できる範囲内ではやれたかなと思います。ただ、やっぱりレベルの差はだいぶあったので、もっと均衡した試合で使ってもらえるように、これから努力していきたいです」

 モンゴル戦の見事な2得点を足がかりに代表に定着できるか。今後も稲垣のパフォーマンスに注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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