「一年以上前に戦った時とは…」モンゴル指揮官が大敗を分析。一方で収穫も「とにかく得点しようと」

2021年03月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私たちの試合前の目標は、この試合で1点でも入れようということ」

モンゴルのラスティスラブ・ボジク監督が、大差で負けた要因を分析した。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表は3月30日、ワールドカップ出場を懸けたアジア2次予選でモンゴル代表と対戦し、終始圧倒した内容で14-0の完勝を収めた。

 主導権を握りながらも立ち上がりこそ、なかなかシュートを放てず良い形を作れなかった日本だったが、13分にW杯予選5試合連発となる南野拓実のゴールで先制。さらに、23分に大迫勇也が追加点、26分に鎌田大地、33分に守田英正、39分にオウンゴールと立て続けに得点を重ね、前半だけで5ゴールを奪う。
 
 後半も攻撃の手を緩めることなく、大迫、古橋亨梧、伊東純也、稲垣祥の2ゴールなど、一挙に9点を奪い、大量得点でW杯2次予選5連勝を飾った。

 敗れたモンゴル代表のラスティスラブ・ボジク監督は、「こういう結果になった試合に対して分析をするのは難しい」としながらも、得た収穫にについて記者に訊かれ、「決してあきらめなかったこと」を挙げた。

「我々はあきらめなかった。それは、とにかく得点しようというモチベーションが高かったから。私たちの試合前の目標は、この試合で1点でも入れようということでした。結果だけを見たら良くないと思うかもしれませんが、自分としてはその結果だけにとらわれたくないと思っています」
 
 対する日本も1点でも多くのゴールを奪おうと、90分間を通してモンゴルゴールに迫った。球際でも常に激しくぶつかりボールを奪い、ゴールに直結するラストパスを果敢に供給。とくに後半、試合終了が近づくにつれてその凄みはさらに増していった。これに対し、モンゴル指揮官は「力の差があった」と日本を称えた。

「チームの力が違いました。今回、日本も非常にやる気があったと思います。それは、選手一人ひとりがW杯でポジションが欲しいという意欲があったから。1年以上前にモンゴルと日本が戦った時とは状況が違います。本当に日本の選手はモチベーションが高く、1点でも多く取ろうとした。そういうなかで経験の差が大きく出て、スコアにも大きな差が出てしまいました」

 スコアに大きな開きが出てしまったものの、指揮官は「結果だけにとらわれたくない」と何度も口にした。お互いに高いモチベーションで臨んだ一戦。日本と同様にモンゴルがこの試合で得たものは大きかっただろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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