【G大阪】宇佐美貴史と歴代得点王を比較。その得点率は「史上二番目」

2015年04月30日

宇佐美が7人目。22歳にして、G大阪の“レジェンド6”に肩を並べる。

8節の松本戦でゴールをひとつ積み重ね、8試合で9ゴールと好調をキープする宇佐美。クラブ記録の6試合連続ゴールをマークし、偉大なるレジェンドたち6人に肩を並べた。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 エースの活躍が止まらない――。
 
「また決めたよ」という周囲の声が聞こえてきそうだ。8節の松本戦で宇佐美貴史は決勝点を叩き込み、チームをリーグ戦6連勝(公式戦8連勝)に導いただけでなく、自身はクラブタイ記録の"6試合連続ゴール"を達成した。

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  過去、G大阪で同様の記録を達成したのは6人――エムボマ、アラウージョ、播戸竜二、レアンドロ、橋本英郎、アドリアーノ。22歳にして偉大な先人たちと肩を並べ、今やあっさりと追い越す勢いだ。
 
 松本戦の歴史的なゴールを宇佐美はこう振り返る。
 
「パト(パトリック)が走っていたのが分かったので、パトが直接シュートを打つか、(パスを)返してもらって自分が決めるか、というパスを出せればと思っていた。パトに打ってもらっても良かったんですけど、しっかりボールを返してくれた。パトは冷静に見て良いパスを出してくれるのですごくありがたいし、チャンスメイクもしてくれるので感謝しています」
 
 その得点につながったカウンターは、相手のパスミスを宇佐美がかっさらった瞬間に発動したが、「ひとりで行っても、たぶんシュートまで行けたと思う」と振り返る。しかし、実際は前方を走るパトリックへのスルーパスを選択。その意図をこう明かす。
 
「そういうのを(自分がドリブルで持ち込むのを)相手も思っているだろうと考えて、あえてそこは簡単にはたいて、また中に入って行くほうが効果的だと思った」
 
 その思惑どおり、松本の3バックは宇佐美のドリブルに注意を取られ、裏に抜け出すパトリックへの対応が一瞬遅れた。まさにその刹那、宇佐美はスルーパスを選択し、パトリックからのリターンを受けて冷静に右隅へと流し込んだのだ。
 

次ページ動きのお手本は岡崎慎司。「オフ・ザ・ボールの質」は着実に向上中。

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