鎌田大地のトップ下論。「自分に一番合っているポジション」でこだわるプレーとは?

2021年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

組み立ても、ラストパスも、得点も

2年前のモンゴル戦で記念すべき代表初ゴールを決めている鎌田。“相性の良い”相手から再び、得点なるか。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 3月25日の韓国戦ではトップ下で起用された鎌田大地は、1ゴールをマーク。2019年10月のモンゴル戦以来となる得点で好アピールとなったが、本人は「トップ下の選手が絶対的に点を取らないといけない選手ではないと思う」と語る。

「別にどこのポジションをやろうが、前の選手は得点したいだろうし、僕自身はトップ下で、自分に一番合っているポジションでできているので、そのぶん、良いプレーをしないといけないし、ゴールやアシストはそこで出続けるためには重要になってくる」

 決定的な仕事に絡もうとはする。ただ、「自分が絶対、という感じにはならないと思うし、チャンスならパスをするし、自分がっていうよりも、チームが勝てるように、チームのためにやるのが一番大事」という考え方だ。

「別にトップ下でなくても、どこでプレーしても自分のできることは、今までどおり最大限にチームのためにやるし、そこまでの気負いはない」

 自らを「そこまで多くゴールを取れるタイプの選手ではない」と分析する。そのうえで、「上手く周りの選手が生きるように組み立てに加わって、ラストパスもできて、得点もできるっていう。そこまでゴールにこだわりすぎていないのが、違うポイント」と、他のトップ下の選手と異なる点について言及する。

 自分が味方を使うこともあれば、使われる側にもなる。また、「現代フットボールでは、中盤の選手がすべてできないとダメなので。攻撃と守備でたくさん走ること。それが必要」と、攻守両面で精力的な働きを誓う。

 得点に対して、そこまで"ガツガツ"してはいない。だがチャンスとなれば、ゴールを狙いに行く。そこで好機をモノにする技術も持ち合わせている。成長著しい25歳のアタッカーは、モンゴル戦でも勝負を決するようなパフォーマンスを見せてくれるか。
 
 両チームの力関係を考慮すれば、おそらく相手は引いて守り、日本が攻め込む展開になりそうだ。「日本が常にボールを支配できると思う。前の選手はしっかり早い時間に決めることが大事」と意気込む。

 人数を割いてゴール前を固めてきそうな相手をいかに崩すか。鎌田は「スペースがなくても、みんな近い距離でプレーできる選手ばかり。そんなに心配はしていない」。連動性あるアタックでゴールをこじ開ける。そのなかで鎌田はフィニッシャーになるか、ラストパスの出し手となるか。どちらにしても、周囲を唸らせるプレーを期待したい。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

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