「数字は超えていきたい」親子二代での日本代表守護神へ、前川黛也が明かした父への想い

2021年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

同年代の同僚・古橋亨梧の活躍も刺激に

「シュートストップなどの強みは活かせている」と代表合宿を振り返った前川。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表のGK前川黛也は3月28日、オンライン上での取材に応じ、初の代表活動と父で元日本代表GKの前川和也氏についての想いを語った。

 25日の韓国戦(3-0勝利)では出場機会が無かったものの、「元々のチームメイトだった選手たちと、代表という舞台で顔を合わせたことは嬉しかったですが、ピッチに立てなかった悔しさもあります」と、対戦相手には元チームメイトのGKキム・スンギュ、MFチョン・ウヨンらとの再会を喜び、次戦での出場機会獲得への想いを強めた。

 さらに、その日韓戦で出場機会を掴んだ、現在ヴィッセル神戸のチームメイトで同年代の古橋亨梧については、「プライベートでも仲が良く、お互いの夢についても、海外挑戦や代表で活躍するなど話し合った仲。前回(古橋)キョウゴが選ばれたことを喜びましたし、今回は一緒に呼ばれて嬉しかったです。次は一緒にピッチに立ちたい」という。

 また前川は、元日本代表GKの前川和也氏を実父に持つ。親子二代での代表入りはJリーグが発足した1993年以降では史上初の快挙としても話題となっている。
 
 父親の和也氏は広島や大分で活躍した長身GKで、日本代表では1992年6月のウェールズ戦でデビューを飾ると、その後5年間で17試合に出場。92年のアジアカップでは優勝に貢献した。

 そんな父との思い出を聞かれると、「(父が代表で活躍していたころは)赤ちゃんで、物心がついているのは引退直前でした。正直覚えていない」と話すものの、「父の領域というか、力強さや日本人離れしたところは、父の個性だと思うので、超えるのではなく、自分の個性、良さを最大限に出していきたい」その一方で、「結果としても父はキャップ数もあるので、そこの数字は超えて行きたい。前川和也の息子としてではなく、前川黛也として認めてもらいたいというところはあります」と胸の内を明かした。

 初招集でも物怖じしない26歳は、「レベルの高いなかで出来ている喜びと、サッカーというのは楽しくやるものだと思っているので、日々の練習のなかで、楽しくやる、笑顔でプレーするというのは僕の一つ」と充実の時を過ごしているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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