「久保はファウルでしか止められない。だが…」五輪代表のアルゼンチン戦を他国メディアはどう見たのか。指摘された日本の課題は?

2021年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アルゼンチンが最終局面でピンチを招くことはなかった」

アルゼンチンの厳しいマークに遭いながらもチャンスを作り出した久保。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 東京五輪でのメダル獲得を目指すU-24日本代表は26日、U-24アルゼンチン代表との親善試合に臨み、0-1で敗れた。

 21分にカウンターから敵FWアドルフォ・ガイチのヘッドであっさりゴールを許すと、その後は引いて守るアルゼンチンの守備網を崩せず。初共演が期待された久保建英と三笘薫を中心とした攻撃陣も、チャンスを作り出したが決定力を欠いた。

 金メダル候補を相手に善戦したという見方もできれば、点差以上の力の差があったと見ることもできる。他国のメディアはどう評価しているのだろうか。

 スペイン・メディア『BESOCCER』は、「ガイチがクボと対戦したアルゼンチンに勝利を与える」と題した記事を記事。スペインのヘタフェでプレーする久保をピックアップしながら、次のように伝えている。

「日本は前半、大きく枠を外れた久保のフリーキックと田川(亨介)のロングシュートぐらいしか、シュートチャンスがなかった」

【動画】日本が金メダル候補に善戦!U-24アルゼンチン代表戦のハイライト
 後半については、「久保と三好(康児)の機動性を主な武器として打開を試みたが、スペースを消したアルゼンチン前に、付け入る隙を見つけることができなかった。時間が経つにつれて、日本のウイングがスピードを活かし、サイドから簡単に突破することができるようになった。だが、中央のフィニッシャーがいなかった」

 厳しいマークに遭いながらも何度か突破を試みた久保に関しては、(アルゼンチンの右サイドの)フェルナンド・バレンスエラとエルナン・デラフエンテがファウルで止めざるを得なかった」と高評価。だが、「アルゼンチンが最終局面でピンチを招くことはなかった」とし、日本の攻撃がフィニッシュの部分でクオリティ不足だったと指摘している。

 29日に再びアルゼンチンと相まみえる日本は、この課題を克服することができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】U-24日本0-1U-24アルゼンチン|久保・三笘らチャンスを作るもゴールをこじ開けられず… 3日後の再戦に期待

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