「精神的拷問はあまりにも有害」元仏代表アンリがSNS完全撤退&改善要求!「著作権侵害と同じような熱量で…」

2021年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

230万人のフォロワーを抱えるツイッターで表明

アンリのSNS撤退表明が、世界中から注目を集めている。(C) Getty Images

 元フランス代表のティエリ・アンリがSNSからの完全撤退を表明した。

 SNSは現役や引退した選手と気軽にコミュニケーションが取れる大きな利点がある反面、人種差別な暴言や誹謗中傷の書き込みなど到底許容できない問題行為も少なくなく、度々問題視されてきた。

 被害をなくために、自身も被害者のひとりでもある元イングランド代表FWガブリエル・アグボンラホールは、プレミアリーグの選手たちにSNSのボイコットを呼び掛けるなど、サッカー関係者の間でも動きが広がるなか、レジェンドが大きな決断を下した。

 現役時代はアーセナルやバルセロナなどで活躍し、フランス代表歴代1位の得点記録を持つアンリが現地時間3月26日にツイッターを更新。以下のように声明を発表している。
 
「明朝から、権力者たちが著作権侵害に対してと同じような熱量でプラットフォームを規制できるようになるまで、僕はソーシャルメディアから身を引く。個人への膨大な量の人種差別、いじめ、その結果としての精神的拷問はあまりにも有害で、無視できない。説明責任があるだろう。

 匿名で社会的責任もなく、いじめや嫌がらせを行なうことがあまりに簡単なんだ。これが変わるまで、僕は全てのソーシャル・プラットフォームのアカウントを無効にする。改革が早く実現することを願っている」

 230万人のフォロワーを抱えるアンリの投稿は、瞬く間に拡散。支持する声が世界中から寄せられている。今後撤退の動きは続くのだろうか、SNS側の対応と合わせ動向に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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