「我々にとっては感動的」英雄マラドーナ没後の初戦にアルゼンチン指揮官がコメント。対戦相手の日本については…

2021年03月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

日本戦後半の失速は「ある程度想定内」

故マラドーナ氏の「10番」を纏い日本戦に臨んだU-24アルゼンチン代表。(C)JFAs

 アルゼンチンにとっても感慨深い一戦となったようだ。

 国際親善試合のU-24日本代表とU-24アルゼンチン代表の一戦が東京スタジアム(味の素スタジアム)で行なわれ、1-0で後者が勝利を収めた。

【動画】U-24アルゼンチン代表が日本戦で先制点!ガイチの決勝弾をチェック

 試合開始前には、アルゼンチン代表の選手たちが背番号「10」のユニホームを着用し、昨年11月に亡くなった母国の英雄ディエゴ・マラドーナと同12月に逝去したアレハンドロ・サベーラ氏に対して敬意を表し、黙とうが行なわれた。

 試合後にオンライン上の会見に登場したU-24アルゼンチン代表のフェルナンド・バティスタ監督は、「少し奇妙な感覚です。ディエゴは我々にとって偉大な英雄です。彼の10番を纏い、ああいった形で追悼できたことは我々にとっては感動的でした。彼が亡くなった後に男子サッカーチームが試合をするのはこの試合が初。彼を偲ぶという意味では、非常に意義深い試合でした」と想いを明かした。

 試合は、A代表歴もあるGKヘレミアス・レデスマを先発で起用するなど東京五輪の本大会を意識した本気の戦いを披露したアルゼンチンが、立ち上がりから軽快な動きで日本を苦しめると、21分にアドルフォ・ガイチがヘディングシュートを叩き込む。

 後半は日本にペースを握られる時間が増えるものの、巧みな試合運びで上手く対処し勝利を収めた。
 
 指揮官は、「最後の25分、30分間というのはチームが疲労を感じるだろうと思っていました。移動もありましたし、少ない時間のなかで準備しなければならなかった。選手たちの多くは、週末にプレーした後で、合流し日本に来ました。

 ポゼッションが日本の方が高かった時間もあったと思いますが、全体的にみれば良い試合ができたと思いますし、最後の方は疲労を感じるというのはある程度想定内でした。結果だけでなく、チームの機能の面から言っても良い試合ができたと思います」とチームの出来に手応えを語った。

 また、日本代表については、「非常にチームとしてもよく機能しています。プレー、動き、また選手たちも非常に興味深い顔ぶれが揃っているチームだと感じています」と称え、「こうした世界が困難な状況に直面しているなか、ご招待いただきありがとうございます」と感謝の言葉も並べた。

 今回の親善試合は東京五輪さながら、中2日で移動して戦う。29日に北九州スタジアム(ミクニワールドスタジアム北九州)での"再戦"にも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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