「まるでおとぎ話のような結末」豪女子選手の“花道”が話題沸騰!本人は「これはスポーツよりも大きなこと」

2021年03月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

吉良知夏ら同僚も見守るなか、公開プロポーズを受ける

ドブソンには引退試合の終了直後、思わぬドラマが待っていた。(C) Getty Images

 オーストラリア公共放送『ABCニュース』が、ひとりの女子選手のキャリアが「まるでおとぎ話のような結末を迎えた」と伝えている。

 7位のメルボルン・シティWは現地時間3月25日、オーストラリアWリーグ第14節で、9位のパース・グローリーWとホームで対戦。元なでしこジャパンFW吉良知夏も先発したこの一戦で、たちまち時の人となったのが、脳腫瘍の彼氏をサポートするため、これが引退試合となったラリ・ドブソンだ。

 ラストマッチで先発したドブソンは、63分に自身2戦連発となる貴重な先制点をマーク。自ら花を添えると、チームは79分にも追加点を奪い、結局2-1で白星を挙げる。背番号11を勝利で送り出している。
 
 そして元オーストラリア代表のストライカーが世界中から最も注目を集めたのは、試合終了直後のことだ。家族らが待つピッチ脇へ向かうと、そこにはなんと指輪を手にした彼氏、マット・ストンハムさんの姿が。それを見た彼女は思わず顔を手で覆い号泣。「イエス」と申し入れを受け入れると、吉良らチーメイトからも熱い祝福を受けた。

 プロポーズを受けた後、ドブソンは以下のように心境を語っている。

「これはスポーツよりも大きなことで、マットは私にとって絶対的な存在です。チームメイトも彼が手術を受けたことを知っていたので、私たちふたりにメッセージを送ってくれたりと、素晴らしい対応をしてくれました。彼らは完璧だったわ。

 マットは5月末まで放射線治療を行ない、その後12か月間の化学療法を開始することになりました。幸い早期発見をしたので、彼は非常に良い方向に向かっています」

 Wリーグ109試合に出場し、メルボルン・シティWで2度の優勝も経験した28歳のキャリアは、最後は多くの人に見守られ、幕を下ろした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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