「努力してきて良かった」苦難を乗り越えて掴んだ江坂任の“代表初キャップ”! アシストは「蹴れる自信があった」

2021年03月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「目の前の課題を全力で取り組んだ結果ここまで来れた」

韓国戦でA代表初出場を果たした江坂。攻守にハードワークする姿が印象的だった。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[国際親善試合]日本3-0韓国/3月25日(木)/日産スタジアム

「学生時代は年代別代表にも選ばれず、注目されるような選手じゃなかった…」

 そう口にしたのは、韓国戦でA代表初出場を果たした江坂任。「プロになるのもギリギリで苦労した」という柏レイソルの10番が常に目指してきた舞台。日本中が注目するなか後半の頭から出場し、好パフォーマンスを披露した。

 出場直後から積極的に前線で相手にプレスをかけて守備でもハードワークすると、攻撃でもチームトップタイとなる3本のシュートを放った。それでいてセカンドボールへの反応も素早く、しっかりとボールを収めて捌き、リズムを生む。自チームで評価されているプレーを存分に出していた。

 代表初出場でアピールできた要因として、江坂はチームメイトのサポートがあったことを明かした。
 
「自分が出来るプレーを全力でというところと、球際で負けないこと、守備のスイッチと攻撃で積極的に受けて捌くことを意識した。周りの選手からも『思い切って自分のやりたいプレーをやればいいよ』と言われていました。それがあって気持ちも楽になって、やりたいプレーが何回か出せたかなと思います」

 また、83分には右CKのキッカーを務め、ファーサイドを狙った高精度のクロスで遠藤航の追加点もアシスト。普段柏ではセットプレーのキッカーを務めることがあまりないが、「蹴れる自信があったので、アシストできたのは良かった。キッカーを任されれば良いボールを蹴りたい」と手応えを口にした。

 韓国戦後には、地元の知人などから多くのお祝いのメッセージをもらったという江坂。「今回代表に選ばれていろんな方が応援してくれていると感じました。目の前の課題を全力で取り組んだ結果ここまで来れたと思っています。もっともっと頑張らないといけない」と声援をくれる多くの人の想いを胸に、代表定着に向けてひた走る構えだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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