【アルゼンチン戦の予想スタメン】久保と三笘が2列目で初共演か? 堂安の代わりに右サイドを担うのは…

2021年03月26日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

冨安不在のCBで板倉とコンビを組みのは?

システムは4-2-3―1の採用が濃厚。左サイドはJリーグを席巻している川崎コンビか。

 東京五輪を戦うU-24代表は、3月26日と29日にU-24アルゼンチン代表との「SAISON CARD CUP 2021」に挑む。南米予選をトップ通過し、本大会でも金メダル候補の一角に挙がる強豪との2連戦は格好の腕試しとなるだけでなく、当落線上の選手にとっては、最後のアピールの場と言ってもいいだろう。

 東京スタジアムで行なわれる初戦は、今回の招集メンバー23人の中でベストに近い布陣を組みそうだ。システムはこのチームが継続して採用してきた3-4-2-1か、昨年12月の合宿から本格的に取り組み始めた4-2-3―1か。

 横内昭展監督(A代表の活動がある森保一監督に代わって横内コーチが指揮)は、「どちらかを選ぶかは分からない」としながらも、「コロナ禍で活動ができなかったこともあり、今回呼んだ選手たちが力を発揮しやすいシステムを使いたい」と明かした。クラブでは4バックでプレーしている選手が圧倒的に多く、後者になる可能性が高い。

【日本代表PHOTO】U-24アルゼンチン戦に臨む招集メンバー23人
 まず、いずれもクラブでレギュラーを務めている3人が鎬をけずるGKは、昨年1月のU-23アジア選手権でも全3試合でゴールマウスを守った大迫敬介が入ると見る。その大迫とポジション争いを繰り広げてきた谷晃生、昨季に鹿島で定位置を掴んだ沖悠哉もいるが、初戦はこのチームでの経験が豊富な守護神を起用しそうだ。

 冨安健洋がA代表のほうに選出されたCBは、代わりに軸となる板倉滉のスタメンは堅い。今シーズンのエールディビジで全試合フル出場を果たし、プレーにもその自信が表われている。コンビを組むのは渡辺剛、町田浩樹、瀬古歩夢が候補となるが、とりわけ海外組が不在の際は最終ラインでキャプテンシーを発揮している渡辺が相棒を務めそうだ。

 右SBはオランダで攻守に磨きをかけた菅原由勢か、対人戦に強い原輝綺か迷うところだが、実戦練習でも移動の疲れも見せず溌溂とプレーしていた前者のほうが可能性は高そうだ。

 逆サイドは、今季に川崎で新境地となる左SBの定位置を奪った旗手怜央を抜擢か。このチームでDFとしてプレーするのは初めになるが、横内監督は「サイドバックで貢献度が高いプレーをしている。チームでやっているプレーをそのまま代表でもやって欲しい」と評しており、テストという意味合いも兼ねて先発で起用しそうだ。最終ラインならどこでも機能する古賀太陽とともに、今回の招集メンバーでは最年少(17歳)の中野伸哉も出番を窺う。

【U-24代表 PHOTO】久保や三笘らがアルゼンチン戦に向け最終確認!

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