J１リーグは４月29日、第１ステージ・８節の９試合を開催。等々力陸上競技場で行なわれた川崎対柏は、４-１で柏が快勝を収めた。
 
　ともにポゼッションをベースとする同タイプの激突は、互いに隙を見せない慎重な立ち上がりに。前半は膠着した展開となるが、終盤にゲームが動く。
 
　43分、川崎はFKのチャンスで谷口がヘディングシュートを決め先制点を奪う。しかし直後の前半ロスタイムに、柏は中央をドリブルで切り込んだ武富が、そのまま鋭く右足を振り抜きゴールネットを揺らす。１-１で前半を折り返した。
 
　後半に入ると、柏が一気に攻勢に出る。48分にレアンドロのクロスに工藤がヘディングで合わせて逆転に成功。さらに59分には、カウンターから右サイドを抜け出したキム・チャンスのクロスに、再び工藤が頭で合わせて３点目を奪った。
 
　柏は81分にも鋭いカウンターからダメ押しの４点目。工藤とのパス交換で抜け出したクリスティアーノが強烈な右足のシュートを突き刺した。

　試合はこのまま４-１で柏が勝利。武富の同点弾、工藤の２得点・１アシストと、吉田監督がユース時代に成長を見守った教え子たちが、大きく勝利に貢献した。