「変なイメージがありますが…」久保建英がチームトップだった“意外な”スタッツに見解「苦手ではない」

2021年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

代表合流前のエルチェ戦で今シーズン初アシスト

エルチェ戦で7試合ぶりに先発を飾った久保。前半の走行距離はチームトップをマーク。(C) Getty Images

 U-24日本代表は、3月26日と29日に南米の強豪アルゼンチンU-24代表と親善マッチ2試合を戦う。東京五輪に向け、金メダル候補の一角との連戦は、世界での立ち位置を知るうえでも貴重なゲームとなる。

 そのU-24日本代表で、攻撃の中心として期待されている久保建英が3月24日、オンラインでの取材に応じた。

 19年6月にFC東京を退団してレアル・マドリーと契約した19歳は、周知の通り、今シーズン前半戦はビジャレアルへレンタル移籍。だが、満足な出場機会が得られず、今冬にヘタフェへと武者修行先を変更した。

 攻撃で違いを作り出す存在として期待されて加入したそのヘタフェでは、加入当初はスタメンに名を連ねていた。だが、チームが大不振に陥り、ホセ・ボルダラス監督が従来のフィジカルとハードワークを前面に出すスタイルに回帰したため、徐々に出番が減少。6試合連続のベンチスタートとビジャレアルの時と同じような状況に陥ってしまった。

 だが、代表合流前のエルチェ戦(1-1)で、ライバルの出場停止や故障者続出で7試合ぶりにスタメンで起用されると、度々チャンスを創出。同点弾を演出する今シーズンのラ・リーガ初アシストもマークした。

【動画】コロンビア代表DFを翻弄! 久保建英がマークした絶妙の今季初アシスト
 
 スタッツにもこの試合に賭ける想いが表われていた。前半の走行距離が5.8キロでチームトップだったのだ。この点について、本人に尋ねると、次のように返ってきた。

「自分には変に走らないようなイメージがあるかもしれませんが、走るのが苦手ではない。いつも走行距離トップを目指しているわけではないですが、いいデータが出たのかなと」

 ただ、ヘタフェのように守備で久保の体力を使わせてはしまっては元の子もない。先発した試合でも、前半にボールを追ってスタミナを消耗しすぎたために、肝心な後半の決定機で精度を欠いた場面が少なからずあった。

 サイドに流れたり、ライン間に張り込んだりする久保の運動量をどう活かすか。アルゼンチン戦でも、ディフェンスの時間が長くなる可能性があるが、チームとして、攻撃の切り札となる久保の余力をいかに残していけるかもポイントとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【日本代表PHOTO】久保も選出! U-24アルゼンチン戦に臨む招集メンバー23人

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