かつてのファンタジスタに名将の予感! 41歳のアルゼンチン人監督はサッカーの枠組みを超えた人生論も展開

2021年03月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

現在はアルゼンチンU-17代表監督

2019年のU-17南米選手権ではアルゼンチンを優勝に導いたアイマール。将来的にはA代表を率いる可能性も。(C)Getty Images

 パブロ・アイマール――。現役時代は母国アルゼンチンの名門リーベル・プレートで頭角を現わし、欧州ではバレンシア、サラゴサ、ベンフィカ・リスボンの3クラブで活躍。小柄ながら、ファンタジスタの香りを随所に漂わせるボールスキルにベビーフェイスも相まって、日本でも人気を博した選手だった。

 そのアイマールもいまや41歳。2015年の現役引退後は指導者に転身し、現在はアルゼンチンU-17代表監督を務めながら、A代表のアシスタントコーチを兼任している。
 
 その風貌はいまなお若々しさを保つが、特筆に値するのがインタビューなどでの発言内容だ。そのメッセージは含蓄に富み、サッカーの枠組みを超えて人生論にも通じる。最近のあるインタビューではこんな見解を述べていた。

「自尊心は自信とも関係がある。驕りとはまた別のものだ。わたしは自尊心の高いプレーヤーが好きだ。傲慢ではなく、他人を蔑ろにしたり見下したりするでもなく、自分の知っていること、信じていること、言っていることに自信を持っているプレーヤーだ。ありのままの自分を受け入れることができる人間は、時に能力が劣っていても、より高みに到達する」

 アイマールの第2の人生はまだスタートしたばかり。人間的にも成熟した彼が、今後どんな指導者キャリアを描いていくのか期待を持って見守りたい。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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