智将ベニテスが中国での“厳戒な隔離生活”を回想「7時、13時、19時とホテルの部屋をノックされ…」

2021年03月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「無職のままでいたくない」と現場復帰には意欲

ニューカッスルの後、大連一方を率いたベニテスが中国での隔離生活を振り返った。(C)Getty Images

 今年1月まで大連一方で指揮を執ったラファエル・ベニテスは、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年1月以降、何度か隔離生活を経験した。

 英紙『Daily Mail』によると、ベニテスは中国での隔離生活のひとつを「イングランドに戻ってきたときや、自宅にいるときの隔離とは違った」と振り返っている。

「ホテルの部屋にいるときは、朝の7時、昼の13時、夜の19時とドアをノックされる。食べ物は運ばれ、部屋を出ることはできない。コントロール下にあるからだ。まったく違うものだった。試合を見て、読書し、部屋を歩き回り、少しのエクササイズをしたよ。テレビの大半は中国語だ。可能なときは国際チャンネルでニュースを見て、それ以外はパソコンで試合を見ていた」
 
 現在フリーのベニテスは、現場に戻ることを望んでいる。第1希望は、プレミアリーグ復帰だ。しかし、大切なのはプロジェクトだと話した。

 スペイン人指揮官は「優先するのはイングランドだ。もちろんプレミアリーグが好きだし、家族がここにいるからね。だが、わたしは競いたい。あるいは、競おうとするところに近づけるようなプロジェクトを望む」と述べている。

「わたしは勝ちたいんだ。勝つのは簡単じゃない。だが少なくとも、どこが相手でも競えるようなチームにするための正しいことをしたいんだよ。優先するのはイングランド、それから欧州だ」

 もうすぐ61歳となるベニテスだが、「無職のままでいたくない。できるだけ早くピッチに戻りたい」と意欲を露にし、フットボールディレクターといった幹部になることも「考えていない」と強調した。

「10年後は、引退してディレクターや解説者などするかもしれないけどね」

 つねに複数クラブとのコンタクトが噂されるベニテスが、次に選ぶ新天地はどこになるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

 
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