効果絶大のダミアン&小林の同時起用。アシストし合う理想のコンビ。指揮官は「ずっと考えていた」

2021年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

お互いがお互いのゴールをアシスト

この日1ゴールのレアンドロ・ダミアン(左)と先制弾を含む2得点の小林(右)。(C)SOCCER DIGEST

[J1リーグ6節]浦和0-5川崎/3月21日(日)/埼玉スタジアム2002

 前半の多くの時間でまったくと言っていいほど、川崎フロンターレは良さを出せなかった。だが相手の決定機をGKチョン・ソンリョンを中心に凌ぐと、劣勢のなかでも小林悠が42分にゴールを決めて先制する。

 後半立ち上がりもミスから相手に決定的なチャンスを与えるものの、これを凌ぐと、49分から53分にかけての4分間で3ゴール。さらに67分に脇坂泰斗がミドルシュートを決めて、終わってみれば5-0の大勝だった。

 大勝劇のきっかけとなったのは、ふたりのFWの共存だ。これまではどちらかが先発し、交代で出場時間を分け合っていたレアンドロ・ダミアンと小林悠が、この日は一緒にスタメン出場し、見事なコンビネーションを見せた。

 鬼木達監督が「アキ(家長昭博)を連戦で使っていた。ふたり(L・ダミアンと小林)とも調子の良い選手たちだったので、今日に限らず、ずっと考えていた」という同時起用は、お互いがお互いのゴールをアシストするなど、絶大な効果を示した。
 
 小林は「それまでの崩しがすごく良かったので、右から左、折り返しに詰める。いろんな選手が絡んだゴールだったので、すごく良いシーンだったと思います」と53分の自身の2点目、L・ダミアンからのボールを胸で流し込んだシーンを振り返る。

 L・ダミアンも「僕もゴールを取るために彼(小林)を探しましたし、彼(小林)も同じようにしていました」「ふたりの関係性は非常に良く、それが今日の結果に繋がったと思います」と語り、小林のお膳立てから決めた49分のゴールシーンを振り返った。

 小林からのクロスボールを胸トラップし、ゴールに背を向けたままキレイなオーバーヘッドシュートを放つ。「子どものころからずっとやってきたシュート。キレイに決められて良かった」と満足気に話した。

 L・ダミアンはこのゴールで得点ランクトップの前田大然に並び今季6得点目。小林もこの日の2発で今季4ゴール。チーム内の争いはJリーグ全体の得点王争いにもなりつつある。

 5-0とリードを広げた後の81分に、U-24日本代表にも選出された三笘薫を投入するなど、充実の一途をたどる川崎の攻撃陣は、ますます熾烈なレギュラー争いとなりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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