王者川崎、4分間で圧巻の3ゴール! 浦和は前半にペースを握るも埼スタで屈辱の0-5惨敗…

2021年03月21日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

杉本の決定的なボレーシュートをGKチョン・ソンリョンが好守

川崎は小林(右)が2得点、L・ダミアン(左)が1ゴールとしっかり結果を残した。(C)SOCCER DIGEST

 J1リーグは3月21日、中止となったガンバ大阪対横浜F・マリノスを除く8試合を各地で開催。埼玉スタジアム2002で行なわれた浦和レッズと川崎フロンターレの一戦は5-0でアウェーの後者が勝利を収めた。

 浦和は前節から2選手を変更。阿部勇樹と明本考浩が外れ、宇賀神友弥と伊藤敦樹が入った。

 一方の川崎も前節から2選手を入れ替え。三笘薫、家長昭博がベンチスタートとなり、小林悠、長谷川竜也がスタメン出場となった。

 雨が降ったり止んだり、上空は強めの風が吹く不安定な天候のなか始まった試合は、ホームの浦和が立ち上がりからペースを掴む。丁寧に後方からビルドアップし、チャンスを窺う。

 しかし10分、右サイドの連係ミスから相手にボールを奪われると、川崎の厚みのある攻撃に晒され、最後は上がってきた右SB山根視来に強烈なシュートを浴びるものの、GK西川周作がファインセーブ。

 すると12分、GK西川からのキックに反応した杉本健勇が競り勝ち、左の山中亮輔へ。持ち上がった山中は中央へマイナスのクロスを送ると、走り込んだ杉本が右足でボレー。きれいに枠を捉えたシュートだったがGKチョン・ソンリョンに防がれる。

 その後もペースを握った浦和だったが、一瞬の隙を突かれ失点してしまう。

 山根のクロスに走り込んだ小林悠にヘディングシュートを許すと、GK西川も届かないコースに決まり0-1と先制を許す。
 
 ミスも目立ち、相手にペースを握られていた川崎だったが、後半立ち上がりのピンチを防ぐとその後の4分間で3ゴールの固め打ち。

 49分に、相手ゴールに背を向けたままボールを受けたレアンドロ・ダミアンが胸トラップからそのままボレーシュートを放ち、ネットを揺らすと、さらに51分、ジョアン・シミッチからのスルーパスに反応し、ペナルティエリア内に走り込んだ旗手怜央が冷静にゴールを流し込み加点。

 川崎の勢いは止まらず、53分にはL・ダミアンの折り返しをゴール前で小林が胸で押し込み4-0とリードを広げた。L・ダミアンは開幕から6試合で6ゴール目、得点ランキングトップの前田大然に並んだ。

 その後も脇坂泰斗にもゴールが生まれ、浦和の反撃も抑えた川崎が5-0でゲームを締め括った。

 この結果、浦和は勝点5と変わらず、川崎は同19で首位をがっちりキープしている。

 インターナショナル・マッチデーの為、次戦は期間を空けての開催となる。浦和は3月27日、のルヴァンカップ柏レイソル戦、4月3日の次節・鹿島アントラーズ戦、ルヴァンカップのグループステージが免除されている川崎は4月3日に大分トリニータ戦を戦う。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
 

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